番外編 だから俺が主役だって
何故俺はこんなかわいいJKと遊園地で遊んでいるのか。手までつないでしまっている。こんな急展開は予想していなかった。心の底から何もなくてよかったと思う。
弥生と奈緒ちゃんとは別に絵美ちゃんに連れられて満喫していた。
「大和さんといると楽しいですね!! 私男の人と遊んでこんなに楽しいと思ったの初めてですよ!!」
ドスッ!
「大和さんて何で彼女出来ないんですか? こんだけ人のために尽くしてくれる人なのに、大学の友達さんは目ついてるんですかね。」
ドスッドスッ!
今までこれ程までに女の子に褒められたことはない。胸にすごいストレートパンチが飛んできているようだった。もう死んでもいいという思いになりながら幻想的な夜になり、この感じ非常にマズい。
俺は、園内から海が見渡せるポイントで絵美ちゃんと一緒に海を眺めていた。
「大和さん、あんまり話してくれませんね。 私あんまりおもしろくないですか?」
「まさか!! そんなことないよ。 俺こういうの初めてでむしろこんなにかわいい子とデートみたいな感じで遊んだことなかったから緊張しちゃって。。。」
実際好きな子は沢山できたし、付き合いたいともすごい思いながら今まで生活してきた。でも、振られてばっかりの人生だった。好きな人がイケメンに取られそれをうらやましく思う。それが当たり前になっていたと正直に絵美ちゃんに話した。
「それは、女の方が悪いです。大和さんの内面を見る前に終わってしまってるんですよ。」
「ありがとう。そうやって慰めてくれるのは絵美ちゃんだけだよ。」
「私、高校の友達に沢山告白されるんです。バイト先のお客さんからもですよ?」
「確かに奈緒ちゃんに似て可愛いもんね!! そりゃモテるでしょ(笑)」
そう言い終わると絵美ちゃんが俺の服を強く引く。そして、顔の近くまで寄せられて、顔を真っ赤にしながら話し出す。
「そんだけモテる子が自信をもって好きな人って言えるのが大和さんなんです!! なんでもっと自分に自信もってくれないんですか!!」
「大和さんはかっこいいんです! 私のために必死になってくれるんです! 一緒にいてすごい面白い人なんです! これでも足りませんか?」
まさかJKにこんなことを言われると思わなかった。そして、目から涙があふれてくる。今までかわいい子には俺は釣り合わないとあきらめ線引きしていた。その線が消えていく。
「大和さんは嘘つきですか?朝私のこと好きって自己紹介の時言ってくれましたよね?」
「好きだよ!! 俺は大切な人や友達には嘘はつかない男だから!!」
そういうと絵美ちゃんが俺の胸に飛び込んでくる。まるでドラマのようなワンシーン。本当にこんなことがあるとは思わなかった。でも今現実で起きている。
「嬉しいです。。。 すごい好きです。。。 付き合ってほしいです。。。」
小さな体で抱き着いてくる絵美ちゃんに告白され、返事はもう決まっていた。
「絶対いっぱい笑わせるね! よろしくお願いします!」
22歳、工藤大和初めての彼女はとても可愛い友達の妹だった。
「後、ちゃんづけやめてくださいね? 彼女なんで♥」
番外編 END
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