番外編 俺が主役だ
男グループに絡まれてた絵美の前に大和が凄い形相で突っ込んでくる。
「テメーら絵美ちゃん離しやがれ!! さもないとー」
と言った途端に、1人の男に肩を組み耳元で囁く。
「潰しちゃうぞ🖤」
アメフトで鍛えた腕はとても太く細身の男性は一瞬で悲鳴をあげ去っていく。戦っても勝てないと思わせるのには十分な行為だった。
「あれー。まだ全然力いれてないのに」
そして、大和は絵美に声をかける。
「絵美ちゃん大丈夫!? ごめんね。もっとはやく駆けつけてあげられなくて。」
「大和さ~ん泣 来てくれたんですね。。。
本当に怖かったです。 」
「本当にごめんね。 本当に。。。」
大和は悔しそうな顔をして、絵美を見つめていた。性格からかとても友情とか人を大切にするのが大和の長所である。それが目の前で大切な人が悲しんでいるのに悔しくないわけがなかった。
その顔を見て絵美は、こんな人今まであったことがないと感じながら今日朝絡まれた時の大和を思い出す。
(あの時も凄いカッコよく見えたんだった。でも、この顔も凄い好きだ。あれ?好きになってるの?)
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