第16話 サプライズは突然にするから決まる

 その後も沢山のアトラクションを2人で楽しんだ。辺りも暗くなり、とても幻想的な空間に変わる。園内にいる人達もファミリーではなくカップルがメインになってきていた。


「私この景色凄い好きです。」


「俺もこんなきれいな景色をちゃんと見たのは初めてだわ。」


 大体男だけで来ると朝から晩まで永遠とアトラクションに乗りまくるのがお決まりだ。人の少なくなってくる夜は走り回っていた。


「何か俺達ういてる?笑 他カップルばっかだし。」


「周りから見たらカップルに見えてるから大丈夫ですよ。」


「それは嬉しいな! こんな可愛い子とカップルと思ってもらえてるなら!」


「それ、本心で言ってます?」


「おう!! 当たり前じゃん」


「その素直さ本当にズルいです。」


 俺は、奈緒が何を言っているのかあまり理解出来ていなかった。だが、今日は良く顔を赤らめている印象があった。


「あっ!! もうこんな時間だ、ヤバい!!

 奈緒いくぞ!! 」


 そういって俺は奈緒の手を引く。そして、大和に電話した。


「大和もうついた?」


「とっくに着いてるよ! 早くしろよ。絵美が、、あっ! 絵美ちゃんも待ってからよ」


 電話中少しおかしな感じがあったが、時間が時間なので、そこには触れないで大和達の所へ向かった。


「ちょっ! 弥生さん早いです、どこ行くんですか~?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る