　店を出て待ってるが全然帰ってこない。電話をかけたのだが応答もないので少し嫌な予感を感じていた。

「ちょっと遅すぎるな。心配だから俺探してくる！！」

　大和が近くのトイレに探しに向かった。俺はとりあえず行き違いにならないよう店で待っていた。

　すると、大和から電話がかかってくる。何処にもいないぞという電話だった。とりあえず、大和の行った方と逆の方に俺も探しに向かった。

　少し歩くと朝、奈緒達に絡んでいたグループを見つけた。１人女の子を連れてあるっている。もしかしてと思って後を追うとやはり連れられているのは絵美ちゃんだった。

　急いで、大和に連絡を入れる。

「おい大和！！朝の連中が絵美ちゃん連れてる！！」

「奇遇だな。俺も今その集団前に見えてる。」

「えっ？お前もう一周してきたの？」

「全力で走れば余裕だろ。」

　そういって電話は切られ、絡んでいるグループに大和が突っ込んでいくのは見えた。そして、グループの連中があっという間に去っていく。何をしたのだろうか？

　だが、そこにいるのは絵美ちゃんだけで、奈緒の姿がない。急いでかけよって絵美ちゃんに話を聞く。

「大丈夫だった？奈緒は何処にいるの？」

「お姉ちゃんは別な人達と一緒に行っちゃいました。。。スマホ取り上げれちゃって連絡出来なくて。」

「わかった！後は何とかするから！」

「でも、場所わからないだろ。どうするんだよ弥生！」

「あいつのバックに俺のiPad入れっぱになってる」

「あっ！！探索すればいいのか！！」

「大和頼む！！」

　俺は、写真撮ったりするだろうと思って今日はiPadを持ってきていた。そして、奈緒がそれで沢山写真を撮ってくれていたので、奈緒に渡したままだったのだ。

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