第8話 遊んでいこう
バイトしてる店が店長の気まぐれで休みになった時だった。俺と大和は部活も休みで丸1日OFFになったので、遊びに行く計画を立てていた。
大体部活休みの日はほぼバイトを入れていたので、丸1日空いてる日なんてほとんど初めてみたいなものだった。それもあってか遊園地に行こうということになった。
「男2人で遊園地って寂しくないかね? 弥生くん。」
「しょうがないでしょ。彼女居ないし、出来ないし。大和くん。」
確かに男2人でデートスポット1位の遊園地に行くのは非常に悲しいものがある。
「奈緒誘ってみるか。あいつ最近結構一緒にいるからな。」
「それは素晴らしい!! 早速連絡しよう!!」
プルルー
「もしもし? 明日バイト休業だから大和と一緒に遊園地いかない?」
「いいですよ!! でも3人だと半端ですよね?」
「誰か友達連れてきてよ!」
「じゃぁ1つ下の妹連れてきますね」
「よろしくね~。じゃぁ7時に駅来てねー」
奈緒に妹がいたのを初めて知った。そして1つ下ということは高校3年生。その時、大和にこれを伝えようか迷った。大和は年下大好きで、特に女子高生がストライクゾーンなのである。
「奈緒ちゃんどうだった?」
「あー。来るってよ。妹連れて来てくれるって。」
「それは何歳なのでしょうか?」
急に大和の顔付きが変わる。とてつもなく真剣な眼差しで俺を見てきているため、嘘はつけないと正直に話した。
「奈緒の1個下だと。」
大和が椅子から崩れ落ちる。そこまで、身体で表現されるとこちらも笑うしかない。
「俺、幸せになってもいいのかな?」
「まだ、会ってもないのに何言ってるんだよ。」
明日が心配で仕方がない。とりあえず、大和が粗相しないように常に見張っていなくてはいけないだろう。
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