投句

第4話 おぶつだん俳句コンテスト

『おぶつだん俳句コンテスト 二〇〇四年二月』


仏壇の亡き子小春日乳飲ます


ぶつだんのなきここはるびちちのます

2004/02


小春日に仏壇に向かう母。

亡き子に飲ますのか、ガラスのぐい飲みに入れた牛乳を置く。

実話である。


◇◇◇


春寒し亡き子小春日乳飲ます


はるさむしなきここはるびちちのます

2004/02


春になっても尚寒い頃、仏壇に向かう母。

亡き子に飲ますのか、ガラスのぐい飲みに入れた牛乳を置く。

実話である。


◇◇◇


空の子や菊添え仏壇乳飲ます


そらのこやきくそえぶつだんちちのます

2004/02


我が子は空にいるのだろうか。

仏壇に菊を添え、

亡き子に飲ますのか、ガラスのぐい飲みに入れた牛乳を置く。

実話である。


◇◇◇


梔子や祖母の想ひ出仏壇に


くちなしやそぼのおもいでぶつだんに

2004/02/19


梔子の様にもう語る事のない祖母。

その想い出は仏壇の面影から溢れて来る。


*** 残りの作意は後で書きます。

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