第三章 おまけ2 大丈夫なのか?

 ナギ

『そういえば、ユミルを連れてよかったの? その……差別とか』


 ルナ

「昔はあったみたいだけど、今は大丈夫ですよ。帝国内でも【獣人族】とかいますし」


 ナギ

「それならよかったわ」


 ルナ

「もっとも、帝国の場合、種族への差別はないが、それ以外は……」


 ナギ

『どういうこと?』


 ルナ

「帝国ではもっとも強い力を持つ者が、実権を持つことが多いのよ。たとえ、王族の血族でも【勇能力】を持っていなければ、【勇能力】を持っているものに王位継承権を奪われることがあるのよ。例えそれが王としての素質を持たない性格が悪い奴でも」


 ナギ

『帝国は力によって、得られる地位が変わるってこと?』


 ルナ

「そうです、でも、兄様は【勇能力】は持っていないが、それなしでの実力で【八騎将】の側近まで登ってこれたのです。ほんと、シグマ様には感謝です」




◇◇◇ この会話はパート7以降になります。 ◇◇◇



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