第二章 おまけ4 初めての

 アルヴス

「なあ、ルナ。カチュアだっけ? あの子は何者なのか?」


 ルナ

「兄様に話したこと以外はなにも……」


 アルヴス

「普通の人間が【勇能力】相手に圧勝するとは思えない」


 ルナ

「と、言われましても……」


 アルヴス

「おおよそ、予想は付く。彼女の戦闘力の高さを見れば納得だ」


 ルナ

「兄様の言いたいことはわかりました。あれは……伝説では?」


 アルヴス

「いや、彼女たちは存在する。一見、普通の人間にしか見えないから」


 ルナ

「他の特徴は女性しか生まれこないんでしたっけ? 本当にいるんですね」


 アルヴス

「まあ、彼女の存在はかなり大きい、放置はできない。もちろん、あの子も」


 ルナ

「もしかして、エドナさんこと? 兄様は気づいていたのね」


 アルヴス

「お前もか」


 ルナ

「兄様はなんで気づいたの? ルナでも【魔術】を使うまでは気づかなかったのに。兄様はエドナさんが【魔術】を使うところは見ていなかったはず」


 アルヴス

「彼女たちの特徴といえるものが、異常に隠していたからな。まあ、彼女自身は隠し事をするのは苦手のようだからバレバレなんだけど」


ルナ

「もしかしてヴァルダンが村を襲ったのは……」


 アルヴス

「確証はないがあり得る話だ。我々は彼女を守らないと。もう、二度と同じ過ちを繰り交わさないように」


 ルナ

「だから、兄様の側に置いたのね」


 アルヴス

「すまないな」


 ルナ

「いいのですよ。それに……初めてのお友達ですから」


 アルヴス

「そっか」





◇◇◇ この会話はパート7以降になります。 ◇◇◇

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