第16話 はじまりの旅

「なっ!」


突然現れた男は雪園を殺そうと振るった腕を掴み、いきなりとんでもない事を言い出した、そう、友達にならないかと爽やかな笑顔で雪園に微笑みかけた、が、雪園は突然の事で思考が追い付いていなかった


「・・・・・・」


は、何だこいつ、いや殺気はないし敵ではないか、でも友達に・・・なぜ・・・・・・そうかKYか、そうか・・・いや


「天然か!」


「は、天然?行きの良いイカでも居たのか?」


「えっ、イカ?なんでイカ!」


「そりゃあ天然のイカは美味いからな、飼育で育てたのより」


「イカの飼育・・・それは水の中で」


「違う違う、イカは水辺が有れば飼育出来る、イカは放し飼いして放牧すると、身に弾力が出て歯応えが出て美味いんだ、だがな、天然のイカの方がもっと美味い」


「そ、そうなんだ」


え、えぇぇぇぇ!そこ!味より陸をうろうろしてるとか、イカこわっ!


「いい加減にしろ!」


雪園と男が魔族の男を無視して会話していると、腕を掴まれた万々の状態と自らの存在を無視して会話を交わす二人に怒りが出てきた


「そうだ、こいつが居た」


雪園は意識を前の魔族の男に向けた


「あっ、まだ居たの?」


男は魔族の男に普通に言葉を述べた


「あぁ、舐めてるのか」


魔族の男の声色は切れ気味に聞こえてきた


「舐めるって、そもそも興味無いから、じゃ、これで消えれるね」


男は言葉を述べながら突然手を放し、手でシッシッと振っていた、雪園はそれを見て嫌な予感がしていた


「貴様、魔族だろ!人間と関わるなと教わらなかったのか」


魔族の男は怒りながら男に言葉を交わし問い掛けようと言葉を述べたが


「教わったよ、だから何」


「分からないのか何故その様に教わるかを」


「ある程度は知ってるけど・・・多分、それで」


「多分だと、それで・・・、ふざけるな!貴様はいったい何様の積もりだ!例え魔族でも容赦はしな・・・・・・、その指輪まさか」


魔族の二人は口論していたが、魔族の男は男の手に視線が流れ、驚きの表情をしていて、一歩足が後にがり男を指差しながら口を開いた


「お前、クロッツ家の者か」


魔族の男は強い口調で指輪をしている男の魔族に言葉を述べた


「ん、なんで分かって・・・あぁ、消し忘れてたか、後で家紋を見えないようにしないとな、で、クロッツの家だと分かれば、お前に勝目は低い事が分かるだろ、まだ殺るのか」


指輪をしている男の魔族はしまったしまったと手にしている指輪を見ながら朗らかな表情していたが、一変してクロッツの家を言葉に述べだすと殺意が漏れだし相手を睨み付けた


「貴様、それはクロッツ家の意志かそれともお前個人の意志か」


歯を食い縛り睨み返した魔族の男は指輪をしている男の魔族に意志を訪ねた


「個人の意思だ!それがどうした、いま、関係あるのか」


「ある、貴様はクロッツ家のグレイルだな」


「はーー、なんで俺の個人の名前まで知ってるんだ」


指輪をしている男の魔族グレイルはため息を吐き魔族の男を鬱陶しいハエを見るかのように睨み付けた


「他国の貴族だが貴様はある意味で有名だからな、俺が知っていても可笑しくないだろ」


「だからな、他の奴にも言っているが子供の頃の話だ覚えてない!」


「関係無い貴様の記憶などな、貴様がした事が事実としてわかっていれば良いだけだ、だがな貴様の国が貴様を自由を認めて居るのが問題だ、分かるだろ」


会話を重ていくなかで魔族の男がグレイルに対し段々重苦しくドスの聞いた声で言葉を述べていた、そんななか雪園はポカーンと二人の会話を聞き眺めていた


「知るかよ、要は・・・俺が怖いんだろ貴様も他の奴も」


「貴様がではない、貴様の家の固有魔術の能力がだ」


「対して変わらないだろ」


なんだこれ、なんでこんな変な奴らに(自分は違うと思っている)巻き込まれる、てか、なに、無視かよ、無視して、こいつら2人で会話してるし、2人が揉めている間に逃げるか・・・無理だな、逃げれそうにない、なにかないのか、何かないか


「わぁ、魔族が2人も居る」


洞窟の隅から外を見ているユキが魔族を見て驚いていた、魔族は余り人間の前に現れないから、ユキは魔族を見て驚いていた、まるで新しい生き物を初めて見たみたいに


「貴様とは話しても無駄みたいだ、他国の貴族だが人間に加担する恐れがある貴様は、・・・政治的にも貴族だとしても殺害対象だ!」


「おいおい、俺と殺るのかあぁぁぁぁぁ!老害が!」


魔族の男がいきなりグレイルに向かい炎を魔法を放ってきたが、グレイルは棲んでの所で交わし一気に魔族の男の懐に滑り込んだ


「早い!だが!」


腹に重い一撃を食らいそうになった魔族の男は足で地面を蹴り後に身体を反らしながら赤紫色をした小瓶を左腕の裾から滑り出し左手の裾から取り出し手の中で砕き赤紫色の液体が魔族の男手に付着していた、その手をグレイルの腕を掴もうとしていた


「悪いな」


グレイルは言葉を呟き、次の瞬間魔族の男の腹に拳をのめり混ませて吹き飛ばした


「なに、グハァ!・・使ったな・・・・」


魔族の男は吹き飛ばされ木に当たり木が折れてまた木に当たり木が折れてを繰り返して遠くに飛ばされた、衝撃で口元から血を流し更にようやく壁にぶつかり止まるが背中から赤い血が流れ地面を赤く染め上げた


「ん~~~・・・これでよし!さてと、君さっきの話しなんだけど」


キター!こっちにキター!えっ、来なくて良いよ


「え~と~・・・で、結局あの人は、いや、魔族はなに、人間が何か昔にしたの」


雪園は気になることを取り合えず聞こうと思いグレイルに訪ねた


「えっ、その話し」


「えっ、それ以外に何がある」


雪園の言葉にグレイルは不思議そうに聞き返してきた、それに雪園も不思議そうにグレイルに訪ねたらグレイルは


「イカ」


「はっ、イカ!なんでイカ!」


「いや彼奴の邪魔がなければイカ話の続きがあっただろ」


当たり前と秤に胸を張り言葉を述べた、それを見た雪園は


「イカの話しはいいはーーー!」


「そう、例えば美味しいイカの見分け方とか」


「良いから!昔の人間の話を聞かせて!」


「わかったわかった、でもちょっい待て」


「なに急に」


「あれだ」


「は!」


雪園はグレイルに言われ指差し方に顔を向けると魔族の男がふらつきながら、雪園達の方に歩いて来ている


「しぶといね~、寝てれば良いのに」


「ま、魔族って、化け者かよ」


「いやいやいや、彼奴が執念深いだけ」


「・・・そう」


グレイルの言葉に雪園は疑念の表情で言葉を述べた


「よし!逃げるか」


「は、なんで!」


「あんな奴はな自分が死ぬかも知れなくてもな俺達をどうにか仕様と、死を覚悟で特攻してくるよ、鬱陶しくな、だから早く逃げようってな訳よ、じゃ行くか」


「行くかってて、ちょ!えぇぇぇぇ!」


グレイルは雪園の腕を掴み上に引っ張り上げるようにして、飛行魔法を使った、雪園はそれに驚き声を上げた


「それじゃああっちに行くか!」


「待て、グレイル!」


「なに、彼奴が来るし早くしないと鬱陶しいぞ彼奴が」


グレイルの言葉に雪園はあることを思いだし、グレイルを呼び止めた、グレイルはそれを聞き空中で止まり、魔族の男を見て思った事を言葉を述べた


「ユキに来るか聞いてからだ!だから待ってくれ!」


「ユキ?誰だ妹か?」


「あぁ!説明は後だ!」


「わかったわかった」


雪園の言葉にグレイルは言葉を述べて空中で止まったまま待っていた


「ユキっーーーーー!一緒に来るかーーーーーーー!ユキーーーー!」


雪園が叫ぶ所を洞窟の入口の影から見ていたユキは後を振り返り見ていた


「・・・・・・・・・あの」


「行きなさい」


「でも」


後におじいちゃんと言われてる男が立っていた、ユキに優しく微笑みかけて言葉を述べていた


「人生1度だ、2度は無い、だから行きなさい」


「・・・うん、行ってきます」


「行ってらっしゃい」


ユキはおじいちゃんと言葉を交わし走り出した、その背をおじいちゃんはやさしい声色で送り出し、洞窟の奥に歩き出した


「ユキーーーーー!近くに、居ないのか!」


雪園は上空から叫び声を出し、ユキの名前を呼んでいた


「蓮くんーーーーーーー!私はここだよーーーーー!」


「ユキ!どうする!一緒に来るかっ!」


「蓮くんと!一緒に行く!」


ユキは雪園の下まで走りながら声を絞り出し雪園に聞こえる用に叫んだ、雪園はユキを見つけて問の答を聞きグレイルに顔を向けて言葉を述べ始めた


「グレイル、降ろしてくれ」


「わかったから、あんま暴れんな」


それからグレイルは雪園と一緒に下に降りて、ユキの腕を掴み上に飛行魔法で上がって居た


「わぁー!すごい!空を飛んでる」


「ユキはしゃぎ過ぎたよ」


ユキは空に上がるなか回りを見渡して感動していたがそれを見ていた雪園は微笑ましい者を見ているように爽やかな笑顔で少し笑いながら言葉を述べて居た


「それじゃあ取り合えず向こうに行ってみるか」


「あぁ」


「うん」


上空のある程度迄に行き着きグレイルが適当に指差した方に行くと良い2人は言葉と共に頷き何か目的があると思い頷いた


「それじゃあ行く・・・とっ、その前に」


「どうした」


「彼奴だ、今行くと後ろから魔法を撃たれる」


「彼奴まだ魔法を使うだけの力が有るのか、怪我が重傷だぞ」


「まあ指輪持ちはそんな者だ」


「そうなのか」


グレイルと雪園は互いに下に居る魔族の男を見て言葉を述べた


「彼奴らを逃してたまるか、ここで危険分子を食い止める」


魔族の男は言葉を述べた後、ぶつぶつと魔法の詠唱を唱え始めた


「彼奴やっぱり諦めてないな」


「今ま~血だらけで来てるし」


「違う、魔力の流れが変わった、彼奴でかい魔法を使う積もりだ」


「ははは、それ、こっちが危ないんじゃ」


「まあ、危ないな」


「だったら、アイスキューブ!、あっちもアイスキューブ!」


空からキューブ状の氷の固まりが落ちてきた、それが高く積まれ魔族の男を囲っていた、雪園は洞窟の入口前にアイスキューブを空から落とし積み上げ入口を塞いだ


「それじゃあ無理だ、彼奴はアイスキューブを突破してくる、防げない」


「無理だこの距離だと俺の魔法じゃあ彼奴に届かない、ある程度長距離で干渉するしかない」


「さっき言っていた固有魔法でもか」


「さっき使ったからインターバルが、指輪さえ無ければ」


「他で殺るしかないか」


「仕方ない、魔力を込める」


雪園は相手を殺す意志を持ち決意した、グレイルは魔力を込め始めて集中力を高め相手を見定めた、が、魔族の男は薄ら笑いを浮かべていた


「地獄を見ろ、開け希望の糸よ、糸に誘われし罪人を、業火で全てを駆り出せ、地獄の火毒インフィエルノ・フエーゴ・ベネノ、焼き腐らせろ!」


「「させるかあぁぁぁぁぁ!」」


魔族の男が叫び放つ直後、雪園とグレイルは叫び言葉を述べながら魔族の男に向けて魔法放とうとしていた


「喰らえ、地獄のインフィエルノ・リウビア


「雨かちょうど良い、おい、突然襲ってきて何なんだよお前、くたばれ!《吹雪の舞》お前の火と共に舞散れ!」


3人の魔法攻撃は放たれた


魔族の男の攻撃は周囲は赤黒く熱くない火で囲まれていき、魔法の中央に空中をグレイルが抱えて飛んでいる居る雪園とグレイルとユキ達は3人の真上に光の糸のように、見える光の線が垂らされて要るか用に見えていた、自然達は枯れていき、動物達は苦しみ息絶えそうになり、虫達は空の糸の用に垂らされた光を目刺し飛んでいき、知能の高い魔物は魔族の男に攻撃を仕様と雪園が出したアイスキューブに突撃したりしていた、それはまるで逃場の無い地獄に垂らされた糸のように


「息苦しい」



「ユキ!もう少しだ、耐えて!グレイル魔力を上げるぞ」


「これでも魔力を練り上げてるが、やってやるさ、だが忘れるな!俺が飛行魔法を維持してることをな!」


「わかってる、だがやるしかない!」


「世界に腐敗をもたらす害虫がアァァァァ!」


3人は大規模な地形の範囲を巻き込み魔法で互いを削りあっていた


「もっとだ、もっと生物の体温を根こそぎこの雨で奪い尽くせ!」


「グレイルの魔法を利用して彼奴の魔法ごと火と体温を奪い、この状況を覆せ!」


グレイルの魔法は一粒の雨が肌を突き刺す程の冷たく痛い、身体中を冷たく痛い針で刺され時間が長くなるにつれて身体中を深く刺され身体の動きが鈍くなり凍死で死んでしまいそうになる


雪園はグレイルの魔法を利用してグレイルが作り出している雨を巻き込み、雪と雨が舞い踊るように魔族の男を中に巻き込み攻撃していた、また雪園は魔族の男の魔法を利用して毒の火を舞う渦の中に取り込み、魔族の男の身体の温度を狂わせ体力を奪っていた


「バカにして、私に毒は聞かないぞ、何を考えてる、こちらの体力を奪い弱らせる積もりか、だが時間が掛かれば、命が危ういのはお前達の方だ」


魔族の男の火はどんどん中央に幅を縮め迫ってきていた、それにつれて耐えられなくなった魔物の虫は光の糸に向かい羽を羽ばたかせたが雪園達は光の先にたどり着いた魔物の虫の最後を見てしまった


「なんだあれ」


「酷い」


「やっぱり罠か」


雪園、ユキ、グレイルと順に言葉を述べた、魔物の虫は1本の糸のような光の先を目指して入口に到着して出ようとすると赤黒いドロドロの液体が入口の回りから吹き出し魔物の虫身体に被り息苦しいそうに暴れて下に落ち喉をかきむしるようにし暴れて死んでいった、身体は肌が爛れて身体の中身が一部覗かせて、表情は歪み苦しんだように見えた、魔物の虫の哀れな姿を見てそれぞれ自身の気持ちを口に出していた


「魔力を上げるぞ、グレイル、こっちまで死ぬぞこのままだと時間が足りない、ユキ、これ来てろ」


雪園はグレイルのマントを取りユキに渡した


「蓮くんありがとう、貴方もありがと」


「あぁ良いよ、このままじゃあ君が先に死ぬ」


ユキは雪園にお礼を良い、次にグレイルにもお礼を述べた、グレイルは気安く良いよと言葉を述べ、前を見ていた


「もう残りの魔力を気にするなグレイル!どうにかなるさ」


「だな、全開で行くぞ!」


「無駄、無駄無駄無駄無駄アァァァ!私の回りは火毒で囲まれついる、更に貴様達の魔法は雨は温度が私の火で上がり、更に雪は溶け水になり、唯一残るは風の渦が舞うだけだ!貴様らの負けだ!」


「いや、お前の負けだ」


魔族の男は笑みを浮かべて雪園達に吐き捨て言葉を述べた、だが雪園は見下しているかのように上から見下ろし言葉を述べた


「どこがだ貴様らは回りを見ろ!どんどん居場所が無くなるぞ囲んでいる火毒の壁は迫り逃げ場がないぞ!アハハは!終りは貴様たちだけだ!」


「下を見ろよ」


雪園は魔族の男に言葉を述べた


「下がなんだ、今更君達に勝目は・・・」


水・・・いつの間に、まあいい、あぁ奴らの雪が溶けただけか


「それがいったいどうした!君達が無能だとさらしただけだろ!」


「だよな、そう思うよな」


「何を言って意味がわからん、追い込まれて気でも狂ったか」


「さよなら・・・、《結晶対》終ったな」


「ほぉ、考えたな、それなら余程慎重でないと彼奴は気付かないな」


「終ったの?」


「あぁ、終った・・・大きな魔法がまさか囮だとは思わなかったみたいだな」


魔族の男は呆気なく水晶のように丸く大きい人一人が収まる透き通り綺麗な氷の固まりが、魔族の男が居た場所にあった、魔族の男が中に納められやられたことに気づきもしていない顔で


「奴の魔法が消えたな」


グレイルが回りを見渡して綺麗な空気を吸い込みながら言葉を述べていた


「そうだな、これで一先ずは安心だな、・・・ん、そうだ!ユキの仲間は!」


「蓮くん、多分大丈夫だよ、洞窟の入口は別にもあるし逃げれるように隠し出口があるから」


「いや、彼奴の魔法いかにも毒が含まれてるから」


「あぁ、でもねあそこの洞窟はかなり離れてる場所に出口があるからね、回りの火の外にあるから逃げてるよ、入口は蓮くんが塞いだでしょ」


「そっか良かった」


雪園はユキの話を聞き安心していた、するとグレイルは会話が一段落したので声をかけた


「なあ、魔力が残り少ない、急いでここを離れよう」


「そうだな、もしかしたら彼奴が生きてるかも知れないしな」


「うんうん」


「じゃあ、行くぞ!」


グレイルが一気に魔力を振り絞り宛もなく、2人を抱えて飛び去った、雪園とユキは早さに叫び、グレイルは笑顔で笑いながら、3人の宛のない旅が始まった


水晶の氷に閉じ込められた魔族の男の腰のベルトに付けられた石が赤くゆっくり光だし点滅していた

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