第14話 巨大カブトムシ
雪園は走っていた洞窟の入口に向けて、意味のわからない笑いを上げながら
「ハハハキキキアクハアキヒヒカタタブキハハトヒァヒァアムムシシシシ」
男達は戦っていた、おじいちゃん村長はカブトムシの角を持ち少しまた少しと押していたが後から奇妙な奇声のような笑い声のような意味のわからない言葉を吐きながらこちらに向かってきていた
「誰だ、彼奴!」
「あれは・・・ユキが連れてきた男だ!」
「様子が可笑しいぞ!」
「明らかに目がヤバい!」
「何故だ!急に可笑しいぞ!」
「思い出した!そう言えばさっき彼奴虫見て吐いてたぞ!」
「吐いてた!苦手なのか」
「じゃあ、何故、こちらに向かって来ている」
「わからねー!」
「お前怖いなら引っ込んでな!」
雪園の行動に男達は意味がわからず話したがこのままこの戦いにこられたら邪魔になると思い若い男が雪園に言葉を述べた
「彼奴来てるぞ!」
「来るんじゃねぇ!邪魔だ!」
「無視だと!邪魔だ止まれ!俺達に任せろ!」
男達は戦いながら皆が雪園に言葉を述べるが無視して前に前にと向かってきた
「止まらない」
「邪魔だから引っ込んでろ!」
「おいおい来たぞ!」
男達は雪園に言葉を訴えかけているが聞こえないのか雪園は巨大カブトムシの前に姿を表した、巨大カブトムシは2階建ての一軒家並みの高さがあり、とてもお腹部分が気持ち悪い
「・・・おい!虫が!・・・良くも僕の前に現れたな!死ね!」
雪園は村長の横に行きカブトムシの角を上に蹴り上げてカブトムシの顔の横に瞬時に移動して左足で右に蹴りつけ
「ギャーギギギ!」
痛みで巨大カブトムシが叫び声を上げだ、雪園は腰を落とし手を地面に着き笑いを上げた
「ハハハ!苦しめ!カブトムシがぁ!終りだ、その身を焦がし、溶け落ちろ!マグマウォール」
雪園の前からマグマが流れ出でカブトムシに波が襲いかかった
「ギギャーグゥー!」
巨大カブトムシの身体の表面がドロドロに溶けていたが雪園は前に手を伸ばしニヤついた
「まだだ、ブリザードウォール!」
手から吹雪の波が生まれカブトムシの溶けた身体は燃えるように熱く、苦しそうにしながら前に前に向かってきたが
「まだまだこれからだ!雷雲氷柱落とし!死ね!」
雪園は手を上に伸ばし上空に氷の氷柱に雷が巻き付いていてそれを手の動きに合わせて振り下ろした
「ハハハ、ハハハは!・・・アァ!」
雪園は笑いながらこちらを見て満足そうな顔で更にカブトムシに魔法撃っていたがカブトムシの体液が跳び顔に付着すると雪園の顔色が変わり出した
「おい、どうした」
「お前勝ったんだぞ、そんな暗い顔して」
「顔色が悪いぞ」
男達が顔色が悪い雪園を心配して声をかけた
「ハ、ハハハハハハハハハ!・・・・・・雨よ降れ、恵みの雨よ!降れ!」
雪園は天を仰ぎながら狂ったように笑い、右手を上にかざし、晴れていた空が曇りだした
「降れ!もっとだ!雨よ、ハハは!ハハハハハハハハハ!」
雪園は魔力どんどん使い、空から雨が降り嵐のように雨が降りだした
「なんでいきなり雨が」
「おい、早く洞窟に行くぞ!」
「早く早く!行くぞ!」
「ハハハハハハハハハ!」
「彼奴どうする!」
「聞かないだろ、行くぞ!」
「あぁ!」
男達が話していると、空から地上を眺めている者が居た
「見つけた、彼奴か」
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