第12話 おじいちゃんって・・・

「あれが、おじいちゃん・・・夢だ、いや、そもそも年齢が若い人しか居ないからあの人が、おじいちゃんでも仕方ないか、仕方ない、そう、仕方ない」


コロコロと顔色を変えている雪園はひとりブツブツと言葉を述べ自身に言い聞かせていた


「・れ・・・ん・・蓮くん」


「はっ、ごめん何か言ったユキ」


「ぶつぶつ言ってたから声かけたけど、なかなか気づいてくれなかったね、何か考え事なの、蓮くん」


「え、いや~特には」


雪園は目を泳がせながら言葉を述べた


「ふ~ん、そうなんだ」


ユキが疑いの目を雪園に向けていたが雪園はユキの疑いの目に堪えれず目を逸らした


「ユキが男を連れてきたか・・・・・・もうしたか」


「し、してないよ!」


おじいちゃんと呼ばれる男はユキに冗談混じりに言葉を述べ、ユキの顔を赤くして、ユキは赤い顔色ので大きな声で否定を叫び、回りの人がチラチラこちらを見ていた


「冗談冗談!」


「もう!」


おじいちゃんはからからと笑いながら言葉を述べ、ユキは頬を膨らませてそっぽ向いた


「・・・ハハァ」


雪園は苦笑いを浮かべて居たが、村長がちらりと目を細目一瞬雪園を見て先程と同じように表情が戻り笑っていた


「えっ・・・」


何だ、今の視線は


「久し振りに帰ってきたんだ、奥で休め」


おじいちゃん村長がユキに後の洞窟を親指であっちだあっちと促された


「うん、休ませて貰うね、行こ、蓮くん」


「うん、お言葉に甘えます」


「おぉ、休め休め」


雪園とユキは村長の横を歩き進めて居ると、またチラリと雪園に視線を一瞬向けてきた


「可笑しい」


また、変だ、何かが変だ、服か、いや、その可能性は低い・・・回りの住人は村長と同じ目をしていない、だとすると何かが合った?それとも単に僕がこの人達よりヒョロイから、それとも他に何かが


雪園は考えを巡らせ回りを見ながら歩みを進めたが、洞窟の入口に到着し中が見えてきた


「・・・うわ、広いし奥が明るい何で!」


雪園が洞窟の中を見て驚きを述べるとユキが雪園を見て口を開き始めた


「それはね、スノーライトドロップを摘んで洞窟に持ってきてるからだよ」


「スノーライトドロップ?なに、花」


「暗い場所で光る花だよ、先に進めばあるよ、ほら、壁に細い穴を開けて差し込んで洞窟内を明るくしてるよ」


「わあ、綺麗だこの花・・・良い匂いがする」


根元に大きめの左右に2枚の葉に、細い茎の先に丸い壺を逆さに着けた用な白い色の光る花に雪園は顔を近付けてスノーライトドロップの花の匂いを嗅いだ


「でも蓮くん何で知らないの、この辺りに生えてる場所が所々あるよ」


「えっ、・・・あ~、その・・・」


「やっぱり他所の場所から来た人だったんだね」


「ははは、この辺知らないんだ、だから教えてねユキちゃん」


「良いよ」


二人は花を見た後、奥に進み雪園は見て驚きと納得をした


「・・・赤ちゃんが居る」


「また、生まれたのルナちゃん」


雪園は目の前に赤ちゃんが3人居てここで休めの意味がわかった、赤ちゃんを育てるのに外の家より安全だからだらうと思った、同じくらいの年齢の人にユキは声をかけ近くに歩みよっていた


「外敵からの安全の為に洞窟か」


雪園は回りを見渡し言葉を述べた


「あれ、ユキちゃんじゃない、帰ってきたの」


「うん、一時的にね」


「そう」


「赤ちゃんまた産んだの可愛い」


ユキは言葉を述べると赤ちゃんの頭を軽く撫でていた


「まあね、そりゃあしてたら生まれるわよ」


してたらって、そんなに


「そうだね~」


えっ、ユキちゃん軽い、言葉が自然すぎ


「ユキだってここに居たら赤ちゃん生まれてたよ」


そうなの!


「うぅ~、そうだけど、生むの怖くない」


そういえば、ユキちゃん言ってたな


「まだミラの事言ってるの」


ミラって、だれ?


「まだ3年前だよ、だって怖いよ」


3年・・・ミラって子が死んだ時期か


「まあ、ユキちゃんはしなくて良いよ、おいで」


「ルナ・・・・・・ありがと」


「よしよし」


ユキはルナに抱かれ頭を撫でられていた


「・・・・・・・・・」


何だろ、家族団らん邪魔してるよな、居づらい


「所で貴方、だれ?」


「えーと」


何故だろう睨まれてる


「「外から音」」


「何か起こってる!」


外から激しい音が聞こえてきた、洞窟の中の皆は手慣れたように更に奥に進んでいた


「蓮くん!こっち」


多分危険だ、ここの人が対処出来なければ僕も加勢して、生存率を上げる


「ごめんユキちゃん、外の様子見に行ってくる」


雪園は洞窟の入口に走り出した


「蓮くん危ないよ戻って!」


ユキは止まらない雪園を追いかけよいとしたがルナが手を掴んだ


「ユキちゃん駄目だよ!」


「でも」


「おじいちゃんに任せよう」


「・・・うん」


心配そうなユキはルナに止められ奥に移動した、雪園は入口の光が見え始めた


「えっ!これは!」


気持ち悪い、何で、彼奴が!死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ


雪園は膝を着き吐き気を引き起こし得ず居ていた

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