第9話 パクリじゃない!?

「KKの小説の書き方に、有名作品を自分なりに書き直すと、オリジナルになる。それはパクリではありません。業界ではOKです。的に書いているのにビックリした。」

「ほんと、ほんと。パクリ呼ばわりされないように、オリジナルを探してきたのがバカみたい。」

「だから野球モノって、どれも内容が同じになっちゃうんだろうね。さすがに高校野球はメジャーまではいかないけどさ。」

「逆にさ。これ甲子園優勝までやったら10万字で終わらなくない?」

「ヤバイよ! ヤバイよ!」

「あ、オチを思いついた。宮里那覇は甲子園で優勝する。安室奈美と付き合う。しかし彼女はアイドルになるために東京に行く。結局、那覇と奈美は別れ離れ。」

「あああああー!? どうしてオチを書くんだよ!?」

「なぜかって? それは、さらにオチがあるからだ。」

「なんですと!?」

「実は那覇はプロ野球選手になる。東京の球団に入団して、二人は再開する。」

「おお! メロドラマだ!」

「そこでタワシ・コロッケが出てくるんだな!」

「なぜ昼ドラみたいにドロドロしてるんだよ?」

「甲子園の優勝投手、ドラフト1位の新人と、新人アイドルのトップアイドルとの熱愛!」

「フライデーだ!」

「スキャンダル! キター!」

「で、オチは結婚して、那覇はメジャーリーグに挑戦する。妻になった奈美はアメリカに着いていく。」

「アイドルは引退だな。」

「40才くらいでお金を稼ぐだけ稼いだ那覇と奈美夫婦は引退する。後はゆっくりと余生を過ごしました。」

「めでたし、めでたし。」

 完璧。

「さらに、オチがある。」

「まだ続けるのかよ!?」

「那覇と奈美の子供がいて、子供も野球とアイドルをしたいと言い出すんだ。」

「それを親としてコーチする。」

「でも、世襲ものって、竜玉とか忍者とかアメリカ野球とか、ただの延命のしりすぼみだよね。」

「完全に親が消えればいいけど、消えないで、子供を出すけど、親人気に頼りっぱなしだもんね。」

「まだ迷探偵や猫型ロボットの延命の方が、素直に見える。」

「世襲は賛否両論だね。」

「本作では、そこまで描く必要はないね。あってもワンシーンだけでいいや。」

 そうしよう。

「整理しよう。100話でメージャー挑戦か?」

「いや、メージャーで成功と考えれば、90話くらいだろう?」

「続きは、WEBで。」

 つづく。

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