第1話 地下の町

 胸の中で何かがもぞもぞ動いている。あたしは唸り、それをよく抱きしめた。すると相手は一瞬動きを止め、またもぞもぞ! と動き、何もなかったかのように動かなくなった。よしよしと思って再び寝ようとすると――唇がそっと近付き、耳に囁かれた。


「依存する」


 あたしの眉間にシワが寄った。


「起きたらクレアに依存する」


 あたしは息を止めた。


「クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに依存する、クレアに」


 あたしの手が伸びた。


「依存す……」


 思い切り起き上がり、押し倒されて目を丸くしたクレアを見下ろす。


「モーニングコールはもう少しロマンチックなのがいいわ。ハニー」

「……ぐひひ……♡」

「おはよう」


 何も着てないクレアにキスをすれば、クレアの腕があたしの肩に回り、額同士を重ね合わせた。


「朝は口が臭いんじゃなかったか?」

「うがいなんてする余裕ある?」

「カドリング島なら出来たかもしれない」

「ええ。それは間違ってないわ。その通り」

「でも貴様はここを選んだ。愛しのハニーがここにいるから」


 今度はクレアからあたしにキスをしてきた。何も着てないあたしを見つめ――スケベな顔をした。


「ぐふふふふ♡」

「折角の休日よ。まさかこの部屋にずっと籠もってるなんて言わないわよね?」


 クレアがきょとんとして、首を傾げた。


「駄目なの?」

「体が怠けるでしょ。ほら、起きた。地下に行きましょう」

「ああ、まだアリス達と会ってなかったな」

「そうよ。会って、楽しい話をするの。今日は」


 窓から見える外を眺める。


「最後の休日なんだから」

「そうだとも。楽しまなくてはいけない」

「ちょっ」


 クレアにベッドに貼り付けられる。


「こら! クレア!」

「晴れやかな恋人同士の朝ではないか。あたくしはね、もう少し楽しみたいの」

「あ、そう。じゃあ……あたしが肉食系になっても文句言わないでよ」

「あっ! ちょっと! ダーリン! そこは……♡! ぎゃはははは!! やめろー!!」


 塔から聞こえる笑い声は空へ消えていく。

 城下町は、相変わらず闇に包まれていた。



(*'ω'*)



 エレベーターが地下へと下りていく。扉が開き、キッドとあたしが歩き出す。


 地下の街では――意外にも、人が歩いていた。食料が入った籠を持つ女や、地面に落書きをする子供。楽器を演奏する人。踊る人。まるで城下町のように、何でもない日を過ごす人達がいた。


「ねえ」

「ん」

「今日が何の日か、伝えてるのよね」

「うん。伝わってるはずだよ」

「でも、みんないつも通りに見える」

「そりゃあそうだよ。今日が最後の平和な一日になるのか、それともいつも通りの一日になるのか、全ては明日にかかってるんだ。なのに、どうして今日を特別な一日にできるの?」


 例え、特別な一日になったって、何も変わりはしない。


「やれることは限られているんだから」


 あたしは皆の顔を見る。地下にいる人々の顔は、非常に穏やかであった。


 とある建物に着いた。キッドが扉を叩くと、ゆっくりと内側から開かれた。



(*'ω'*)



 ビリーがあたしを見下ろした途端、目を丸くし、しかしすぐに穏やかな表情に戻った。


「これは、テリーや」

「じいじ」

「元気そうだの。良かったわい」


 あたしが体を寄せると、ビリーがたくましい腕でしっかりとあたしを抱きしめた。


「カドリング島は無事のようじゃの」

「ええ。皆無事よ。島に……下りた人達はね」

「戻ってきたのかい」

「そうよ。どうしても……」


 チラッと端にいる奴を見る。


「クレアの側にいたくて」

「……そうかい」


 ビリーがあたしから離れ、優しく微笑む。


「いつの間にやら、身長が伸びたのう。テリー」

「そうかしら?」

「ああ。キッドに初めて紹介された時のお前は……これくらいじゃったかのう」

「ちょっと、そんなに小さくないわよ」

「お前の好きなプディングがあるよ。食べていくかい?」

「え、作れるの?」

「意外とな」

「……クレア、食べていく?」

「時間はたっぷりある。少しくらい良いだろう」

「食べていくわ」

「おいで」


 ビリーがあたしとクレアを中に入れ、扉を閉めた。食料庫から冷たいプディングが出され、あたしとクレアは朝食代わりのプディングを平らげ、少しだけ他愛のない話をしてから、ビリーの住む建物から出ていった。


 再びキッドに誘われるまま歩いていくと、とある建物についた。キッドが扉を叩くと、ゆっくりと内側から開かれた。



(*'ω'*)



「こんにちは! キッド様! 本日もとても美しく……あれ! テリー様じゃないですか!」


 ブロックが振り返った。


「おい、ディラン! キッド様とテリー様が仲良く手を繋いで訪ねてきたぜ!」

「なんだって!? キッド様とテリー様が、仲良く手を繋いで訪ねてきたって!?」


 ディランが走ってきて、あたしを見た途端目を丸くし、手に持っていたドンベルを放り投げた。


「本当だ! テリー様だ!」

「ああ! テリー様! ご実家のある島に避難されたって聞いてましたが、戻って来たんですね!!」

「あんな闇の中から戻ってこられるなんて、やっぱうちの社長はすげーぜ!」

「うちの家内と挨拶していきますか!?」

「結構よ。知らない人と会うのってだいぶストレスかかるんだから。今日は家族とゆっくり過ごして」


 ブロックとディランを見て、あたしは肩をすくませる。


「仕事案内所を思い出すわ。闇が晴れたら、また働いてくれる?」

「もちろんですとも!」

「俺達、早く警備員に戻りたくてうずうずしてるんです!」

「ああ! 早く外に出られるようになればなぁ!」

「そういえばテリー様、ジェフ様も無事なんですよ!」

「ぜひ会いに行ってあげてください。テリー様のことを心底心配されてましたので!」


 キッドに振り返ると、軽く頷いてみせた。なので、警備員との再会はこの辺にして、Mr.ジェフのいる建物まで案内してもらった。キッドがドアを叩くと、Mr.ジェフとその家族が建物内に住んでいて、あたしを見た途端、Mr.ジェフが涙を落とした。


「ああ、テリー様」


 跪き、あたしの手の甲に額を押し当てる。


「ご無事であることを祈っておりました。それは、毎日、毎日……」

「……息子夫婦は?」

「行方はわかっておりません。ここに住んでいるのは、私と妻だけです」


 中を覗くと、マーメイド号で会った奥様がゆっくりとお辞儀をした。


「お元気そうで良かった」

「あなたは……筋肉がついた?」

「……明日、共にご同行させて頂きます」


 あたしは瞬きをしてジェフを見た。


「ジェフも、元は騎士団長の身。培っている腕をここで使わないのは忍びないことでございます」

「相手は魔法使いよ」

「テリー様、兵は数です。例え何かあっても、私は……このままじっとなどしていられないのです。息子夫婦も可愛い孫も行方知れず。しかし、妻がこの建物で彼らを待っている間、私は国のために戦うことが出来る。明日は共に行きます。テリー様」

「……そう。わかった。それじゃあ……」


 あたしは口角を上げる。


「今日は、奥様と過ごして」

「お気遣い、感謝致します」


 二人の邪魔をするわけにはいかないので、しばらくしてからジェフの住む建物から離れた。


 再びキッドに誘われるまま歩いていくと、とある建物についた。キッドが扉を叩くと、ゆっくりと内側から開かれた。



(*'ω'*)



「ニコラ!!」


 目を丸くしたアリスが飛びついてきた。


「嘘! 嘘、嘘、嘘、嘘! 本当にニコラ!?」


 アリスがあたしの頬をつねり、触り、いじり、あたしがにやけると、アリスもにやけ――互いに涙を落とし、抱き締めあった。


「無事で良かった。ニコラ」

「アリスも、何もなくて良かった」

「ニクスが助けてくれたの。城下町がおかしくなってから、本当に、みんな、おかしくなって、みんな、教会に逃げてたんだけど……燃えたり、壊されたり、殺したり、殺されたり、まるで悪夢だった。見たことのない恐怖を味わったわ」

「……カトレアさん達は?」

「わかんない」


 アリスがあたしから離れた。


「捜したんだけど……いないみたい。わかんない。どこかにいるのかもしれないんだけど……私が捜したところには……」

「……」

「ニクスもいるのよ! 中に入る? 入って! お茶を淹れるわ! キッドも突っ立ってないで入って!」


 アリスがあたし達を中に入れ、裏口の扉を開けて大きな声を出した。


「ニクス! ニコラとキッドが来たの!」


 裏庭から走ってくる足音が聞こえ、裏口からニクスが現れた。あたしを見て足を止め、また歩き、あたしの両手を優しく握り、顔を覗き込み、言った。


「やつれたね。テリー」

「久しぶりに会った挨拶がそれ?」

「感動的な再会はきっとアリスで終わったと思うんだ。だって、泣いた痕があるもの。これ以上君を泣かせたら、あたしが嫌だよ」


 ニクスの肩に顔を埋めると、あたしの頭に優しい手が降りてきて、また優しく、あたしの頭を撫で始める。


「生きててよかった。テリー」

「……ニクスも」

「ちょっと話せる? 二人きりで」


 キッドを見ると、キッドがアリスに笑みを浮かべていた。


「お茶はいつものやつ?」

「あれしかないわよ」

「俺アレ大好きなんだ。ぜひお願いするよ」

「……行きましょう。ニクス」


 ニクスと裏庭へ行くと、リンゴの成る木が生えていた。さて、黄金のリンゴは実るだろうか。


「明日のこと聞いた」

「ええ」

「テリーは行くんだよね」

「もちろん」

「あたしが止めたら、行かない?」

「いいえ」

「わかった。じゃあ、あたしが止めてもテリーは止まらないわけだ。だったらテリーが止めても、あたしが止まらなくていいわけだ」


 顔をしかめると、ニクスが悪戯な笑みを浮かべた。


「明日、あたしも行く」

「やめて」

「駄目だよ。ルール違反だ」

「ニクス、あたしには行ける理由がある」


 頭の中で浮かんだ文字を読み上げる。――運命に逆らう迷い子よ、雪の女王へ会いに行け。

 途端に、ニクスの周りに雪が降った。ニクスが天井を見上げるが、空はない。瞳をあたしに向けた。


「ここに残って。ニクス」

「ここに残って、何になるの?」

「ニクスには行ける理由がない」

「あたしには頭脳がある」

「クレアの勝ち」

「あたしはクレアさんよりも先にマールス小宮殿の謎を解いたよ」

「何もできずに誘拐されたでしょ」

「テリーだったらどうする? 魔法使いによって人生を壊されたら。お父さんが良いだけ弄ばれて、殺されたら」


 ――言葉が出ない。


「でも」

「守らなくて良い。自分の身は自分で守る」

「でもっ」

「無事に帰れるなんて思ってない」

「だから!!」

「今度はテリーが帰ってこなかったら? その後も世界は続いて、あたしだけ生き残り続けることになったら?」


 あたしは、ニクスの止め方がわからない。


「……止めても無駄だよ。あたしも行く」

「……ろくな訓練も受けてないくせに」


 ニクスが瞬きした。あたしの手に星の杖が握られていた。風が吹く。あたしは頭に思い浮かんだ文字を読み上げた。


 ――鏡よ鏡、プリンセスはニクスだ。ニクスが死んだら、お前は割れる。壊れたくなければ、守りたまえ。プリンセスの命はお前にかかってる。


 七年の時を経て、鏡の持ち主がニクスに戻った。魔力の風により、ニクスの髪の毛が揺れた。あたしは腕を組み、ニクスを睨んだ。


「あたしは守らないわよ。自分のことで精いっぱいだもの」

「わかってる」

「……復讐したって、何もならないわよ」

「わかってる。お父さんもお母さんもこんなこと望んでない。わかってる」


 だけどね、


「何もしないまま、大切な人が消えるのは、もっと嫌なんだよ。テリー」

「……」

「さ、話は終わり。アリスが待ってるよ」

「……」

「許してよ。テリー。あたしがこういう性格なの、知ってるでしょ?」

「……相手は魔法使いよ」

「わかってる」


 ニクスの意思は固いようだ。あたしですら止められない。


「どうなっても知らないわよ」

「はいはい」

「一つだけ」

「ん?」

「やばいと思ったら、迷わず逃げて」


 あたしはニクスの小指に自分の小指を絡めた。


「約束して」

「……うん。わかった。約束する」


 ニクスが笑顔で頷く。


「テリーも、……無茶しないでね」

「……」

「約束してくれないの?」

「……」

「テリーは意地悪だね。あたしの分は約束させてくれないの?」

「……出来なさそう。ごめんなさい」


 ニクスは行動することを止めない。

 あたしは無茶することを止めない。

 こんな状況で、無茶がとか、やばいとか、言ってられないのは、お互いわかっている。ニクスが笑顔で言った。


「じゃあ、こうしよう。無茶したら、あたしが怒る」

「……ふふっ。いいわね。それなら」

「テリーが無事に帰ってこなかったら、あたし、すごく怒って、テリーのこと恨むから」

「……こればかりはどうなるかわからない。だけど……」


 建物の中から、クレアとアリスの声が聞こえる。


「クレアもいるから」

「女神様に祈るしかないね」

「そうね。……悪い人じゃないものね」

「アメリアヌ様はみんなをお守りくださるよ。今夜は久しぶりに長い時間を使って祈ってみようかな」

「祈るより眠った方がいいわ。寝不足はお肌の敵だもの」


 クスクス笑うニクスと建物に戻れば、アリスがホットケーキのようなものを用意していた。


「あ、ニコラ! 食べてって! お茶もあるのよ!」

「アリスも大変だったわね」

「ニクスが助けてくれたのよ。ガットさんが……おかしくなっちゃってねー」


 アリスが明るく言い、カップにお茶を注いでいく。


「……カトレアさん達は?」

「……どこかにいるかもね! この街、広いから」

「……」

「大丈夫よ! あのね、ネガティブはネガティブを呼ぶのよ! いつかちゃんと会えるって思っていれば、ふとした時に会えたりするものなんだから!」


 アリスがホットケーキのようなものに見たことのないシロップをかけた。


「ねえ、アリス、まだいくことを望んでる?」

「この街、地下でしょ? 時計がないから、朝と夜がわからないの。眠くなったら眠るし、起きたくなったら起きる。それでも、空気が吸いたくなったら外に出てみるの。それで、外に広がる闇を見て、こんな思いをするくらいなら、いった方がマシだろうなって思うの」

「……」

「でもね、ニコラ、私はまだ、姉さんや父さんと会ってないの。それに、描きたい帽子もまだあるの。まだまだやり足りないの。だから……まだ、いくわけにはいかない。いくことは怖くないわ。でも、今はちょっと怖い。ちょっとじゃないか。すごく怖い。じっとしてると、おかしくなりそう」


 アリスが両手を握りしめた。


「明日、もしも世界が終わるなら、私が夢の中で、ジャックと遊んでいる間に終わって欲しいわ」

「……ニクスも……明日は外に出るから……誰か……知り合いの家に行っててちょうだい。一人になって欲しくない」

「大丈夫よ。ビリーさんのところに行くつもり」

「……ビリーを知ってるの?」

「ニクスと一緒に助けてくれたの。このレシピだって、ビリーさんに教えてもらったんだから! それと、ニコラのことも聞いたわ。十四歳の時のことよ。家から追い出されて、一ヶ月貴族に戻れなかったって!」

「……」

「私には、メニーを泣かせたら追い出されてたって言ってたのに、反抗期が酷すぎて追い出されたなんて、初めて聞いたわ! あははは!」

「だから、反抗期で、メニーを泣かせて……でも結局メニーが悪かったのよ?」

「メニーなら昨日会ったわ」

「あいつどこにいるの?」

「リトルルビィのとこ。それと、クレアの従姉妹のお姫様も一緒にいたわ」

「……え?」


 あたしは目を見開いた。


「桃色の髪?」

「そう。桃色の髪の子。知ってる?」


 あたしはクレアに振り向いた。ニクスと喋ってたクレアがあたしを横目で見、ウインクした。


「ニコラ、今夜はどこで過ごすの?」

「……眠くなったら寝るつもり」

「私とニクスならこの家にいるから、お泊まり会をするならやりましょう?」

「だったらリトルルビィ達も誘った方が賑やかかもね」

「あら、素敵! 大勢の方が私も嬉しいわ!」

「今夜は大勢で寝ましょうか。ビリーの家が広かったわ。集合して……ああ、時計がないのね」

「リトルルビィに呼んでもらえばいいわ。あの子足早いから」

「確かに」

「だったら、その分のケーキを焼こうかしら。あ、クッキーの方がいいかも」


 アリスがフォークとナイフをあたしに渡した。








 あたしとキッドが建物から出て行った。


「じゃあね。ニクスとアリス。また後で」

「……ん?」


 囲いの向こうに、レッドが立っていた。


「レッド?」

「っ」

「どうしたの?」


 あたしは駆け出し、レッドの前に立つ。


「何かあった?」

「……あの」

「ええ」

「……今から、ルビィのところに、行こうと思います」

「……」

「お時間、よろしいでしょうか?」


 あたしはキッドに振り返った。キッドがあたしの横に立ち、あたしの肩に腕を置いた。


「面白そうなイベント。ぜひ見届けよう」

「レッド、大丈夫?」

「俺は大丈夫です。ただ……」


 レッドがあたしの両手を優しく握りしめた。


「貴女にいて欲しいです……」


 キッドがレッドとあたしの手を離し、あたしの腰を掴んだ。あたしがキッドを睨むと、キッドが思い切りあたしを睨んだ。舌打ちして、レッドに振り向く。


「もちろん、側にいるわ」

「……ありがとうございます……」

「緊張してる?」

「死ぬほど。でも、貴女がいれば大丈夫です」

「大丈夫よ。抱きしめるあげるわ。おいで。……ちょっと、キッド、邪魔」

「これ、浮気」

「浮気じゃないって言ってるでしょ。馬鹿」


 あたしは自らレッドに近寄り、優しく抱きしめてあげた。レッドが身を屈め、あたしの肩に頭を埋める。


「よしよし。レッド、大丈夫だからね。貴方はあたしの救世主」

「貴女は俺の救世主」

「よし、行きましょう。ほら、おてては?」

「え……あ、いや、あの……自分は……」

「え?」

「もう十九……なので……」

「え? 何?」

「……あ、いえ」


 レッドがあたしの手を握った。


「行きましょう」

「キッド、行くわよ」

「レッド、貴様に後で話がある」


 クレアが笑顔であたし達の後ろをついてきた。

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