第15話 星祭前夜祭(2)


「キ、キッドさま……! どこへ……!」

「あったあった」


 それは広場の端。木の枝が落ちている。キッドさまはさがしていた木の枝を見つけて拾い、子どものようにその場にしゃがみ、地面に字を書き始めた。


(……なに書いてるんだろう……?)


 じいっと見ていると、キッドさまが書き終えて、立ったまま眺めるあたしを見上げた。


 キッド・ロバーツ・イル・ジ・オースティン・サミュエル・クレア・ウィリアム。


「読んでごらん」

「……キッド・ロバーツ・イル・ジ・オースティン・サミュエル・クレア・ウィリアム……」

「これがおれの名前。ほら、ここ注目」


 キッドさまが木の棒で指し示した。


「サミュエル……クレア……ウィリアム……」


 ……。

 チラッとキッドさまを見ると、キッドさまがにんまりと笑った。その笑顔に、あたしはぽっ♡ と頬が熱くなり、はっとして、違う違うと思って、また背筋を伸ばした。


「こ、こんなの、後付けに決まってます!」

「後付けって?」

「こうなることを予想しておいて、クレアという女と浮気して、あたしに言い訳ができる状態でこの指輪を渡したんだわ! 最低! ふん!」

「そんな面倒なこと、おれがすると思う?」

「だったら、言わせていただきますけどね!」

「うん。なあに?」

「一国の王子さまが、あたしなんかに夢中になるわけないじゃないですか!」


 ……今なんか、すごくむなしくなるようなことを言った気が……。


(はっ! いけないいけない! 余計なことは考えない! 今は目の前のことに集中するのよ! がんばれ! あたし! ファイト!)


 あたしの言葉をきいたキッドさまが木の棒を捨てて、立ち上がった。


「……言っただろ? 一目惚れだって」

「メニーならともかく、あたしに一目惚れなんて、ありえません! あたしのこと好きなら……ウソはつかないでください!」

「……わかったよ。一目惚れは確かにウソ」

「っ!?」


 ガーーーン! 一目惚れって、ウソだったのーーー!?


(……ショック……。しゅん……)


「だけど」


 左手を握られて、思わずはっと顔を上げた。


「テリーを見つけて恋をしたのは、……ほんとうだよ」


(……キッドさま……)


 そんな笑顔も……なさるのね……。

 あたしの目が、キッドさまから離れられなくなる。


「おれはテリーを愛してる。心から愛してるんだ」

「……で、でも、浮気……」

「浮気なんてしてない。それに、……おれをクレアと呼ぶ方が、テリーが喜んだから」

「……あたし、が……?」

「そうだよ。キッドはいやだ。クレアになってって、テリーはよくおれに言ってたんだよ」


(……クレアより……キッドって名前のほうがかっこいいじゃない。クレアって、……女の名前みたい。……この世界のあたしは……なにを考えてたのかしら……)


「だから、クレアって彫ったほうが喜ぶかなって思って……プレゼントしたんだ。いつでもおれを思い出せるように」

「……」

「まだ疑ってる?」

「……わからなくて……」

「なにが?」

「あなたが……そこまであたしを大切にしてくれる……理由が……」


 キッドさまがきょとんとした。


「理由?」

「だ、だって、あたしは、男爵家の娘です……。爵位が……正直、あなたに連れ合うほどのものではごさいません。それに、髪の毛はシルバーブロンドでもないし、青い目もしてないし、リトルルビィみたいにかっこいいわけでもないし、ソフィアみたいに美人でもない。……王妃は、美しい娘でなくてはいけません。……美しさでいうなら……条件は……メニーのほうがあってます」

「……」

「……はっ! それとも、メニーは美人で警戒心が強いから近づくことができなくて、まずは手っ取り早そうにあたしってこと……!?」

「……」

「ああ! あたしったらだめだめ! たとえキッドさまでも、そんなひどいことするはずないじゃない! でも……でも逆に……キッドさまなら……やりかねない……!」

「テリー」

「え?」


 ……とつぜん、キッドさまがあたしを抱きしめてきた。


(……っ!!!!!!?)


「そうだね。たしかに容姿は大事だ。爵位も高ければ高いほどいい」

「キッ、キッ、キッド、さま……!?」

「でもね、爵位なら心配ない。おれと結婚したら王妃になれるんだから」

「あの、えっと……あの!」

「変わらないな」

「え!?」

「そうやっていつまでも自分とメニーを比較するところ」


 ……。

 あたしは黙った。


「メニーだけじゃない。お前は生きる女全てと比べたがる。そして、相手の悪いところをさがして、自分はそんなことしない。それよりはマシだから自分はまともであの子はだめだと正当化する。じゃない?」

「……あたし、そんなこと……しません……」

「ほんとう? じゃあ、メニーのこと好き?」

「もちろん大好きですわ。あの子はあたしの大切な妹ですもの」

「じゃあおれがメニーにキスをしたらどう思う?」

「……それは、……あなたが、……最低なんです……」

「メニーのことはなんとも思わないの? おれにそそのかされて可哀想って思う? よく考えてごらん。心の底ではそんな最低な王子さまと結婚できてざまあみろって思わない?」

「っ!」

「それともメニーに王子さまを取られて悔しいって思う?」

「……っ!!」


 あたしはキッドさまを押しのけ、手を上げた。その手をすかさずキッドさまが掴んだ。


「テリー、その劣等感を、おれと結婚したらなくなるとは思わない?」

「はなして……ください……」

「人を利用することって必要だよ。人と比べるなら自分が優位な位置に行かなきゃ」

「はなして……」

「リオンとおれが会話してるところも見たはずだ。みんながおれをキッドさまって呼んでるところも見たはずだ。おれはうそをついてない。この国の第一王子であるおれは次期国王だと期待されている。リオンではなく、おれがね」

「……」

「王妃になればその劣等感も消え失せる。お前はだれもが羨むプリンセスになれる。だったら、おれと素直に結婚できたほうが、幸せだと思わないか?」

「そんなのちがう!!」


 あたしはキッドさまの手を払って、彼を睨んだ。


「そんなの、全然真実の愛じゃない!」

「……真実の愛って?」

「キッドさま、なぜ王子さまとお姫さまが結ばれると思いますか? そこには真実の愛があるからです! あたしは愛されたいんです! あなたには、誠意もなければ愛もない! 自分勝手で傲慢でいばりんぼう! そんな王子さま、こちらから願い下げです!」

「……」

「……あなたは、もっと、……思いやりを持ったほうがいいです。……リオンさまみたいに」

「……テリーはリオンが好き?」

「……はい」

「どこが?」

「……リオンさまの、……あたたかな心と……思いやりのあるところです」

「あいつのどこに思いやりがあるの?」

「っ! リオンさまは! ハロウィン祭のときに爆破された町を立て直し、人々に勇気と希望を与えましたわ! あなたよりも、ずっと素晴らしい人です!」

「あいつが精神病を患ってること、知ってる?」

「……え?」

「13才のときから急に暴れだしたり、発狂したり、意味わからないこと叫んだり、喚いたり、どれだけ周りが迷惑してたか知ってる?」

「……う、うそです」

「テリーは中身を見ないで人を好きになるの?」

「うそです!」

「それが真実の愛なの?」

「うそよ! このうそつき! 最低!」

「リオンにきいてごらん。あいつは未だに精神薬を飲んでる。自律神経はすぐに乱れて、ホルモンバランスが悪くなって、すぐに不安定になる。命の危険が迫ったら、あいつは抗うどころか倦怠感に襲われてなにもしなくなる。そしてそのまま黙って殺される。そんな可能性を常に秘めてる奴なんだよ。だから護衛がいつだってあいつのそばにいる。自殺しないように見張るため」

「ちがう! ちがう! ちがう!!」

「そんな奴に国を任せられないだろ? だからみんなリオンからおれに乗り代わった。リオンも王になる気はないってさ」


 つまり、


「おれと結婚したほうがテリーのためだよ。おれはお前の中身をそのまま愛してる。これこそが真実の愛だ」

「……ひどい……」


 あたしは涙をこらえて、白いドレスを強くにぎった。


「なんで、そんなこと言うの……? ぐすっ……!」

「あーあ。泣かせちゃった?」

「泣いてません! ぐすっ! あたし、やっぱりあなたなんてきらい!」

「おれのなにがきらいなの?」

「いじわるだから! だいきらい!」

「意地悪じゃないよ。現実は、おとぎ話のようにいかないよって教えてあげただけ」

「いやがる女の子をむりやり抱きしめたり、キスしてきたり、最低です! 王子さまだって、やっていいこととやっちゃだめなことがあるのよ!」

「くくっ。まるで夢見る少女だな。『君』は。……いいか? テリー」


 その声に、音圧に、あたしはぽかんとした。


「現実は残酷だ。真実の愛なんて存在しない。貴様はこの現実を受け入れて生きていくしかないと、なぜ理解できない? バカが」


(……え?)


 ……キッドさま……?


「……だからねー」


 キッドさまがにぱっと、いつものように笑った。


「簡単に言うと、おれがおバカなテリーをずぅーーーっと愛してあげるから、他と比べなくたっていい。お前はお前でお前は他人なんかには絶対なれっこない。だから自信をもって。ハニー」

「……」

「……今の『君』には、すこし早かったかもね」


 キッドさまがそう言って……さっきよりも優しくて、あたたかく……あたしを抱きしめた。


「テリー、これでもおれ、すごく君のことを愛してるんだよ」

「……」

「理由を尋ねてたね。……おれがテリーに夢中なのは……君がおれをたくさん愛してくれるから」


 あたしはチラッとキッドさまを見上げた。


「だれも気づかなかったおれのことを、愛してくれるから」


 そして、あたしの頭に、柔らかい唇が押し付けられた。


「心から愛してる。テリー」


 真実の愛かは、知らないけどね。


「……。……。……」

「……ね、……踊ろうよ。二人で」

「……あたし……」

「ん?」

「……人に酔ったみたいなので……」


 キッドさまの腕を押す。


「……すこし、風に当たってきます」

「……そっか」


 キッドさまは、やっぱり笑顔。


「わかったよ」

「……」

「アトリの鐘の前にいるよ。……気分が良くなったらおいで」

「……キッドさま」

「ん?」

「ほんとうに、あたしのこと、愛してますか?」

「うん」


 キッドさまは答えた。


「愛してるよ」


 ……うそつき。


(あなたが愛してるのは、この世界のテリーでしょ)


 あたしじゃない。


(うそつき)


 うそつきばっかり。


(……うんざりよ)


 あたしはキッドさまから離れ、キッドさまもあたしの手を離して、あたしは広場の奥へと歩いていった。


 うしろは、ふり返らない。



(*'ω'*)



 あたしはにぎやかな広場の外から抜け出した。


「……」


 ふと、あたしの足が止まる。


(……あるもん)


 ――現実は残酷だ。真実の愛なんて存在しない。貴様はこの現実を受け入れて生きていくしかないと、なぜ理解できない?


(あるんだもん……!)


 だって、本にはいつも書いてある。

 いつだって、みんな、真実の愛が存在して、王子さまとお姫さまが結ばれるの。結婚してしあわせになるの。


(みんな、真実の愛を見つけられなくて離婚とかするけど、あたしは違う! あたしは真実の愛を見つけ出すわ。その相手はキッドさまじゃないのよ!)


 だって、あの人が好きなのはこの世界のあたし。


(……あたしじゃ……ない……)


 風が冷たくなってきた。あたしは、ふいに、指輪を見たくなって、視線を落とした。


(……これは……この世界のあたしに……与えられたもの)


 あたしは指輪を外して、握った。


(こんなもの、いらない)


 あたしは腕を大きく振り上げた。


(こんなもの!)


 ――理由を尋ねてたね。……おれがテリーに夢中なのは……、


(っ!)


「君がおれをたくさん愛してくれるから」


「……」


 あたしは指輪を握ったまま、その手をおろして、そっと手を開いた。なかにはクリスタルが埋められた指輪が入ってる。


(……きれい)


 クレアと刻まれた指輪。


(クレア……)


 キッドさま。


(……クレア……)


 ――おれの名前は、知ってる?


(知らない。だって、あたしはこの世界のあたしじゃないんだもん)


 ――テリーを見つけて恋をしたのは、……ほんとうだよ。


(あたしじゃないあたしに)


「心から愛してる。テリー」


「……っ」


 また、あたし以外が選ばれる。


「……、うう……」


 あたしはぐすっ、と鼻をすすった。


「ふうぅ……!」


 鼻水がたれて、視界が歪んでくる。


「ふうううう……! ぐすんっ! ふぅうっ……! ぐすん!」


 これじゃ、もどれないじゃない。


(あ、メイク……取れちゃう……)


 メニーがせっかくやってくれたのに。そう思ったら、どんどん涙が溢れてきて、あたしの頬に伝った。


「……ううう……!」


 あたしはきれいなクリスタルの指輪を抱きしめるように大切に握りしめた。


「ぐすん! ぐすんっ、ぐす……」


 あっ!

 石につまづいて、あたしがころんだ拍子に、指輪が手から放たれてしまった。


(あっ、指輪……!)


 ――その瞬間、影が走ってきた。


「えっ?」


 白いオオカミが、あたしの指輪を口に入れた。


「……あ……!!」


 白いオオカミがあたしの目の前に着地して、あたしを見てくる。


「あ……ああ……!」


 指輪が、


「なにするのよぉおおおおおーーー!!」


 あたしは白いオオカミに飛びついて、ポカポカ叩きまくった。


「あたしの指輪! それ! キッドさまからもらった指輪なのに! あたしの、あたしのなのに!!」


 白いオオカミは口をつぐんでいる。


「返して!! 返してよ!!」


 白いオオカミが体を揺らし、あたしを振り投げた。


「きゃあ!」


 背中から転がると、白いオオカミが走り出した。


「や、いやあ! 返してぇえええ!」


 あたしは必死に追いかけて、走り出した。


「返してよお!」


 白いオオカミが森に走っていく。あたしの目から、雨のように涙がこぼれた。


「ふいい……!」


 あたしの足がどんどん遅くなっていく。


「返してよぉ……!」


 足が震えて、過呼吸になりそうな気配がして、あたしはしゃがみこんだ。


「キッドさまからの指輪ぁ……! 返してよぉ……!」


 そして、とうとう息を吸い込み……泣き叫んだ。


「うわああああああああああん!!!」


 ……白いオオカミがあたしにふり返った。


「あたしの指輪ぁああ……! ぐすん! 返してよぉおおお……! ふうううん! ぐすん! ぐすん! ひどいぃいいい!」

「……」

「ぐすん! ぐすん! ぐすん!!」

「……。……。……」


 白いオオカミがゆっくりとあたしに近づいてきた。


「ぐすん! ぐすん! ぐすん!」

「……」

「なんであたしいっつもこうなの……!? もういや! ぐすん! ぐすん! 目が覚めたら悪役令嬢になってるし、世界が変わってるし、知らない人もいっぱいいて、よくもわからない婚約者もいて……! これ以上、あたしに、どうしろっていうのよぉお……!」

「……」

「指輪ぁああ……! ぐすん! ふいい……! ふえええん!」

「……」

「なによ、なんで見てくるのよ! そんな目で見ないでよ! あんたもあたしのこと、バカにしてんでしょ! キッドさまだってそうだべ! あだしのごどばかにしよって! ぐすん! あだしが南の島出身の女だからってなめでんべ! ぐぞっだれ! ぐだばれ! ぐすんっ! ぐすん!」

「……」

「キッドざまなんでぎれぇだべ。ぐすっ、意地悪なごどばっが言いよっちゃ。ぐずっ、あだじのごど好きだって言っておきながら、真実の愛なんてないって言やがんべ! ぐすっ! あんだどう思うよ!?」

「……」

「ぐすん! ぐすん! ふいぃぃいい……! ぐすっ、ぐすっ、ぐすん!!」


 あたしは白いオオカミの尻尾を掴み、思いきり鼻をかんだ。


「ずびぃいいいいいい! じゅぷ! じゅびびび! ぶぴっ!」

「……」

「あーん! あーん! ぐすっ! あーん! あーん!」


 白いオオカミが自分の濡れた尻尾を見て、眉を下げた。


「ぐすん! ぐすっ! ふぅ! ぐすん! ぐすん!」

「……」

「指輪……、……別に、いらないけど……いらないけど……」


 それがあたしのものでなくても――それでも、あたしがだれかに愛されてる感じがしたから。


「……ふえええええええん……!」

「……」


 白いオオカミがあたしに鼻を押し付けてきた。つん。


「ぐすん、ちょっと、なによ!」


 つん。


「……もしかして、慰めてくれてるの?」


 つん。


「……オオカミさん!」


 あたしは白いオオカミに抱きついた。


「あたしね、不幸なの! なんでこんなに不幸なのかわからないくらい不幸なの! キッドさまはあたしを愛してるって言ってるけど、それはあたしのことじゃないの! 悪女のほうなの!」

「……」

「もうやだ……! なんであたしがこんな目にあわなきゃいけないの……!? ぐすっ! ぐすん!」


 白いオオカミが歩き出し、あたしはその場に倒れた。


「きゃあ!」


 あたしはギロリと白いオオカミに狙いを定め、立ち上がり、怒鳴った。


「ちょっと! なにするのよ!! 指輪返してよ!!」


 白いオオカミが森へ入っていく。


「ねえ! 返してよ!」


 白いオオカミが森に消えてしまった。


「……」


 あたしはしゃがみこみ……また泣き叫んだ。


「うびゃぁあああああああああ!」

「ワン!」


(……ん?)


 白いオオカミが森から出てきて、じっとしている。


「……」


 あたしがぽかんとすると、白いオオカミがその場でぐるぐると回り始めた。


「……」


 あたしは一歩前に出た。白いオオカミが再び森へと入っていった。


(……もしかして……)


 ついてこいって言ってる?


 あたしは空を見上げた。もう少しで日が沈む。日が沈めば、オオカミが下りてくる。白いオオカミは森からじっとあたしを見つめる。


「……ねえ、あんた……」


 あたしが歩きだすと、それに合わせたように白いオオカミも森の奥へと歩き出す。あたしははっとして、小走りで追った。


「待ってよ、ねえ……あんたったら!」


 あたしは森のなかへと入っていく。


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