ヴァンパイアと高潔の薔薇

雪月華@33331111

ACT1姫

皇妃家。そこは代々女を売り繁栄してきたヴァンパイアの餌の家系。

私はなんと、そこの長女なのです。


「・・・皇妃だ!」


私が日常生活で最も気を付けていることは血。及び出血を伴う怪我。皇妃の血は極上で嗅いだヴァンパイアの吸血欲求を押さえれなくしてしまうと言う魔の作用。これをヴァンパイア側は昔から危険視してきた。

そこで作られたのが純血の契約クリエネァ・ブラッド。何語か知らないけど。純血の契約をした皇妃の女(ーーー。皇妃の女は姫と呼ばれ重宝されている。)つまり姫は血液から蜜の香と呼ばれる匂いを発しなくなりヴァンパイア側はその血を吸えば高熱に襲われる。そしてやがては3日で死ぬ。まぁ、だから要するに買ってくれるヴァンパイアがいなければドンマイ、怪我ひとつでも殺されかけてしまうわけ。そんな呪われた血の生まれの私、皇妃蜜姫すめらきみつきにはもうかんけいのないはなし。それは、私がもう純血の契約を結んでいるから。


「おっはよぉー!みつきぃー!遅いよ!?」


「ごめんなさい、沙羅さん。で、なんですか?」


沙羅さんは私の契約主の鷹取雪都たかとりせつとが好きな人間。沙羅さんはつまり私が憎いらしい。鷹取のなにがいいのか、私にはまっっったくりかいができない。まあでも鷹取はきっと私との契約は破棄できない。沙羅さんの家系は平凡そのものの癒宇羅妃ゆうらぎ家は7代前まで遡ってもうちとは繋がりもない、ただのヒトだ。


「きゃはぁっ!みつきったらこっわぁーい💖」


この態度もイラついてきた今日この頃。


「はぁ。沙羅さん?格上の家に敬意を払われる気もないなら鎮圧します。」


「もぉっ、、、!怖いこと言わないでっ💖わたしぃ、雪都くんに噛まれたいだけなんだからぁ」


うるさい、ヒト。


「鎮圧、開始します。」


【雪月風花、降臨蜜姫。血液奔流、鋭牙傷肌。】


「召喚、【血姫】形態・銃」


血姫は私の血による魔法の一種。このじだい、人間でも適正があれば血液魔法が使用可能なのだ。その適性は血族。

皇妃

都妃つき

結妃ゆいき

皐妃さつき

の4家だけ。この家は四大妃家よんだいきけと呼ばれヴァンパイアからの絶大な支持があるのだ。

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