第24話 その頃のミイア

 少し時は遡る…


 ミイアは真上に跳んだカエデを見ていた。ミイアは少し心配だった。(一人で異変があるところに行ってしまわないだろうか)と。


 流石に1度は降りてきてくれるだろうと思って見守っていたが、想定外が起きてしまった。一人で空を蹴って別の方に向かってしまったことだ。

 

 これにはミイアも驚き、少しの間、固まっていたが、


「カエデが…人間をやめた…」


 出てきたのは素直な感想だけだった。


 しばらく空を見つめていたミイアだったが、この後どうしようかと頭を悩ませる。


1.ここで待つ


2.カエデが飛んで行った方に向かう。


3. 村に帰ってみんなにこの異常を伝える。


 まず1だが、ここらへんに魔物がいなかっただけで待っていたら遠くから来た魔物が出てくる可能性がある。ゴブリンなら2〜4匹まで捌けるが、オークとなると2匹以上出てきた時に対応ができない。

 それに、カエデがこの場所がわかるなんて思えない。

 よって、1は却下だ。


 2は、カエデが向かった方向=魔物がいた、こう考えるのが自然だ。つまり、オークより強い魔物がたくさんいる可能性がある。

 それにカエデと合流出来なかったら、死ぬのはわかっている。なので、これも却下。


 3は、一番安全かつ、カエデが帰ってくる可能性があり、村に危険かもしれないという危機感が生まれ対応が早くなる。

 よって、3が一番良い選択だと思った。


 ミイアは結論を出し、来た道を戻った。

 カエデが解決すると信じ、ゆっくり戻ってもいいか、と思い歩く。見慣れた森をミイアは(見る機会はしばらくないかも)と思い歩く。


 村に着いたのは異変の中心でカエデがたくさん魔物と戦ってい始めた時だった。


 

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