第15話 送別会2

第???話で書いた勇者、英雄のことですが、カエデの場合英雄になるので職業は自分で選べます。


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「おぉー、この魚、いい塩加減だなー。美味い」

「ほんと?」

そう言ってミイアは焼き魚を食べた。

「むぐむぐ、ほんとだ。美味しい」


そうやって出てきた料理を堪能していると、

「おい、カエデ。ちょっとこっちに来い」

ゼートが絡んできた。




 みんなが騒いでいるところから少し離れた場所に来た。

「カエデ、お前はミイアを守れると自信を持って言えるか?」

「なんでだ?なぜ急にそんなことを聞く?」

「……ミイアが心配だからっていうのしかねぇだろ」

 カエデは何を言っているのかわからなかった。

 というのも、カエデは人の感情は言葉にしてくれないとわからない鈍感な人間だからだ。

「えっと?なんで心配なの?」

「いや、なんでもねぇ。ホントはついて行きてェところだが、お前と稼ぐとか死んでも嫌だからな」

「ついてくる気があったなんて知らなかった。ついて行きたいなんて言われても連れてく気はなかったけどね。だってゼートのこと嫌いだし」

「俺もお前のことは嫌いだよ。昔から気に食わなかった」

「こっちも、急に殴られた時はなんだこいつってなったよね。 意味がわからなかったもん。

というより話はおしまい?なら俺は戻るよ」

「ああ、最後に、こういうのはあまり言いたくねェが、ミイアのこと守れよ…」

「当たり前じゃん。早く魚食べないと、なくなっちゃう」

 そう言ってカエデはその場から立ち去った。



「おかえり、何喋ってたの?」

「なんかよくわからんかった」

「?まぁいいや、それよりも今から『この村から出る者の言葉』の準備しといてって村長さん言ってたよ」

「あれ、やらないとダメ? 正直にいうとめんどくさい」

「ダメでしょ。だって村の掟を破ることになっちゃう」

「そうなんだよねぇ、はぁ、やるしかないか」

 カエデがため息をつくと、

「カエデ、ミイアこっちにきなさい」

 ゴンザから呼ばれた。

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