第15話 送別会2
第???話で書いた勇者、英雄のことですが、カエデの場合英雄になるので職業は自分で選べます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おぉー、この魚、いい塩加減だなー。美味い」
「ほんと?」
そう言ってミイアは焼き魚を食べた。
「むぐむぐ、ほんとだ。美味しい」
そうやって出てきた料理を堪能していると、
「おい、カエデ。ちょっとこっちに来い」
ゼートが絡んできた。
みんなが騒いでいるところから少し離れた場所に来た。
「カエデ、お前はミイアを守れると自信を持って言えるか?」
「なんでだ?なぜ急にそんなことを聞く?」
「……ミイアが心配だからっていうのしかねぇだろ」
カエデは何を言っているのかわからなかった。
というのも、カエデは人の感情は言葉にしてくれないとわからない鈍感な人間だからだ。
「えっと?なんで心配なの?」
「いや、なんでもねぇ。ホントはついて行きてェところだが、お前と稼ぐとか死んでも嫌だからな」
「ついてくる気があったなんて知らなかった。ついて行きたいなんて言われても連れてく気はなかったけどね。だってゼートのこと嫌いだし」
「俺もお前のことは嫌いだよ。昔から気に食わなかった」
「こっちも、急に殴られた時はなんだこいつってなったよね。 意味がわからなかったもん。
というより話はおしまい?なら俺は戻るよ」
「ああ、最後に、こういうのはあまり言いたくねェが、ミイアのこと守れよ…」
「当たり前じゃん。早く魚食べないと、なくなっちゃう」
そう言ってカエデはその場から立ち去った。
「おかえり、何喋ってたの?」
「なんかよくわからんかった」
「?まぁいいや、それよりも今から『この村から出る者の言葉』の準備しといてって村長さん言ってたよ」
「あれ、やらないとダメ? 正直にいうとめんどくさい」
「ダメでしょ。だって村の掟を破ることになっちゃう」
「そうなんだよねぇ、はぁ、やるしかないか」
カエデがため息をつくと、
「カエデ、ミイアこっちにきなさい」
ゴンザから呼ばれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます