神からもらったスキルは異常でした

第？？話 決断の理由

「本当に良かったのか？」

カリーに問いかけるゴンザ。

「元からそういうつもりだったからいいのよ」

こうなることを予想できていたかのように言うカリー。

「まぁ、今回の魔王討伐はカエデが参加することになるから行かなきゃならんけど…」

そう、カエデがそうなることはステータスの運の高さから予想はできていた。

英雄や勇者と呼ばれるものは必ず生まれた時の運のステータスが高い。

そのため、ゴンザは村のみんなを集めて意見を聞いたふりをして街に行ってほしいということを話した。

そうすることで、優しいカエデなら行ってくれるとおもった。

そして、母のカリーもその内容には納得していた。

「しかし今回の魔王の能力はカエデの逆と考えると相当な強さだぞ」

魔王と勇者、英雄と呼ばれる者たちは必ず神からもらった1つ目の能力が逆になる。

つまり、今回の魔王は寝ていればステータス100が上がり、起きていれば1下がる。という感じになるため、時間をかけて戦えば勝ち目はあるが持久戦に持ち込もうとしても強すぎて、一瞬で殺される可能性があるのだ。

「まぁ、そこはカエデの運に任せるしかないわね」

「そうなるな」

そう話していると、カエデとミイアが森の方から帰ってくるのが見えた。