第13話 村への帰り道

ミイアの戦闘が終わった。

自分はステータスが高すぎるためあんな戦いができない。


たしかに手を抜けばできないこともないが、緊張感や達成感がなくなってしまうのでやりたくない。


だから、ミイアのことが少し羨ましかった。


「ただいまー。どうだった?私の戦闘」


気がつくとミイアがそこにいた。


「あー、うん。危ないところもなく戦えてたね。安全第一って感じで良かったと思う。

ただ、返り血浴びないように頑張ってなかった?」


「うん。だって、血なんて浴びたくないじゃん。しかもゴブリンの血だよ。あの血の臭いゴブリンの誰だって浴びたくないでしょ」


「そういうことか。だからあんな血あまりが出ないように慎重に戦ってたのか」


「そーゆーこと。というよりも、カエデの矢でほとんど死んじゃってたから、やることほとんどなかったんだけどぉ」


「すみませんでしたぁ!」


「ふふっ、冗談だよ。そんなことより結構いい時間になったから村に帰ろっか」


という事で、村に向かって歩いていくミイア。


「冗談かよぉ。はぁ、じゃあ帰りましょうか、暮らすのが今日で最後になってしまう村に…」


「暮らすのか最後とはなぜ?なの?」


そんなことを疑問に思っているミイア。


「え?だって街に出て金を稼いでいくんでしょ?村に帰れなくない?」


それに対して、


「いやいや、帰れるでしょ。お金をたくさん稼ぎまくって村をある程度豊かにしたら帰ろうよ。一緒に、ね?」


と言ってきた。カエデはそれに納得した。


「そうだね、うん、そうだ。金をたくさん稼いでまた帰ってくるか」


「そうだよ」


 という会話をし、また帰ることを決意した。

そうこうしているうちに村に着いた。

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