第9話 今後について 2
「まぁ、回復魔法なら使えないでしょ。
うんうん、回復のためのポーション要らずだよ。連れてくメリットあるよね!」
「そうなんだけどさ、回復魔法を使いすぎて、魔力量がなくなったらどうするの?
マジックポーション買わないといけないよね」
「そ、それは…まぁ、しょうがない!」
「しょうがない!で済ませられない話だぞ?」
そんなやりとりを見飽きたのか、カリーが
「はぁ…ミイアをあんまり危ない目に合わせたくないんでしょ?素直に言いなさい。もう」
「ウッ…そ、ソンナコトナイヨ?」
そんな反応を見たミイアは嬉しそうに
「うふふ、そうなんだぁ。私のこと心配なんだぁ。ふーん」
なんて言っている。
それに対して、
「なんでそんなに嬉しそうにしてんだよっ!」
と急にゼートが怒り始めた。
[[「お前いたっけ?」]]
誰か心の声漏れてるぞー。なんて思った。
ミイアは怒って、
「別にゼートには関係ないでしょ?」
「チッ、なんだよそれ」
なんてやり取りをしている。
「ということでついていっていいよね?」
「いや、どういうことでついてくるんだよ」
「ノリでいけると思ったのにぃぃぃいいい」
カエデは急に眠くなってめんどくさくなったので、
「村長がいいって言ったらついてきてもいいよ」
「いいの? やったぁ!」
そう言って喜ぶミイアはすこし可愛かった。
「じゃあ、僕はもう寝るよ。宴の時に起こしてください」
「「「カエデの『僕』久々に聞いた…」」」
そう、カエデは無理して俺と言っているのだ。素だと僕と言ってしまう。
そう言われたカエデは恥ずかしくてみんながいない方を向いて寝た。
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