第5話 海のモンスター「リヴァ」



 アフーカに着いた。まず、俺が最初に向かったのはアフーカの中心にあるこの街の行政機関つまりは市役所であった。


頼まれた任務の報告申請を任務先の地域の市長や村長に必ず現地に到着した一番先に報告することが義務づけられているからである。



街の中心にあるアフーカ市役所はどこかの宗教の教会と間違えるほど立派な作りだった。だいぶ昔に建てられたものだろう。周りにも、だいぶ高い建物やデカい建物があるがそれらをものともしないようなものであった。おそらくは、この町はこの建物が中心となって形成されたのだと考えた。



「さすが、この国でも有数の大都市にして歴史ある街だなあ」



俺が感慨に浸っていると後ろから声をかけられた。



 「あなたはもしや今回派遣されてきた魔術師ですか?」



振り向くと若い男が立っていた。俺は、「ええ」と答えた。その男は笑顔で俺を市役所に案内してくれた。受付まで連れて行かれた俺は礼を言ってその男と別れた。とても、親切な人だったなと思った。



 受付では市長室に行くように言われ受付係りのお姉さんに市長室まで連れて行かれた。



「市長、魔術師さんがお見えしました」



お姉さんは扉を叩きそう言うと中から市長らしき声が聞こえた。



「ああ、知っている。どうぞ通してくれ」



 「失礼します」



 促されたので、挨拶をして部屋の中に足を踏み入れる。


 市長室の中は結構豪華な模様をしていた。豪華と言っても、部屋中が金ぴかというわけではなかったが、整理整頓されており質素ではあるがそれ故に落ち着くと感じた。



 「君が、今回派遣されてきた魔術師か。私は、この町アフーカ市長のマサヨシだ。よろしく」



 「ええ、こちらこそよろしくお願いし───あああー」



 俺は、礼儀が成っていないことを承知の上で叫んでしまった。というか、気にしてもいられなかった。なぜ俺が叫んだかというと。



 「ようやく気付いてくれたかね」



 この市長は、先ほど俺を市役所に案内してくれた男だったからだ。道理で俺のことを知っているような口をしていたと思った。というよりも、なぜこの市長はわざわざ俺と直接自分の立場を隠したうえで話してきたのだろうか。俺は、疑問に思った。


 俺が、疑問に思ったことに気付いたらしく答えてくれた。



 「ああ、それはだね。私は、昔魔術師だったんだよ。知り合いに誘われてね魔術師になったのは良かったんだけど実力というか才能が私にはなかったみたいであまり長くやってはいなかったんだ。で、今の魔術師の実力がどれぐらいのものか見てみたかったんだ」



 どうやらこの市長は昔は魔術師だったらしい。それで、俺の実力を近くから確かめるために話してきたということらしい。



 「そうだったのか。ところで、討伐の許可は大丈夫ですか」



 討伐の許可。これはちゃんとした仕事の1つである。討伐の仕事をする町に着いたらその町の一番偉い人から許可証をもらわない限りモンスターを狩ることは許されていない。だから、早く仕事を終わらせるためにも一秒でも早く許可証をもらおうとする。



 「わかったよ。では、ギン君、頑張ってください」



 俺は、無事に許可証をもらったので市長室を退出して市役所からも出る。


 さて、リヴァがいるのはこの町の港であったな。さっそく、下見にでも行くとするか。まずは、敵のモンスターがどのような存在なのか確認する必要がある。



 「えっと、港はどっちかな」



 市役所を出てすぐにこの町アフーカの町案内図がでっかく置かれていたので現在地と港の位置を確認する。これだったら市役所に出る前に地図でももらってくれば良かったなと思った。


 まあ、現在地は市役所の正門前だからすぐ引き返せば市役所に入ることができるからそれでもいいんだけど、正直言って面倒くさい。


 人間、面倒くさいことはしたくないのである。やはり、効率が大切だ。と、言っても結局はまた市役所に戻ってこの町の観光案内図と共に地図をもらってきた。



 「さてと、では港にでも行くか」



 俺は、港に向かって歩き出した。



 港



 「………」



 港にたどり着いた。そこで俺が見たものというのは、暴れているリヴァであった。いや、暴れているリヴァのはずだった。俺が本当に見たものは子供たちと戯れている海竜リヴァであった。本当に暴れているという言い方ができないほどおとなしくしていた。



 「報告と違うぞ。どうなっているんだ」



 正直に思っていたことが漏れてしまった。確かにたまに情報が違うことがある。と言ってもそれはほんの些細なことだ。モンスターの体の一部の情報が違うとか、生息場所が微妙に違うとか本当にどうでもいいことのみである。ただ、これはどうでもいいことなのか。人と触れ合うモンスターというのも確認されている。そのようなモンスターの処遇については国が討伐の禁止を定めており、人に害をもたらして時点で初めて討伐できる対象となる。これには、民衆から批判があったこともある。しかし、モンスターをすべて悪だとは言い切れないという団体も少なからず存在しているためこのようなルールで決着したのだ。



 「報告と違う。やはり、法のルールに従うべきなのか。それとも任務通りに討伐するべきなのか」



 判断が自分でもできない。俺だって人間だ。善悪の判断は自分の考えでする。その判断が間違えていたらどうすればいいのか恐ろしい。こういうことを自分で決められないのが自分の弱さなのかもしれない。



 「とりあえずは、市役所にでも戻るとするか」



 俺はわざわざ来た道を引き返した。



 「何だとっ! 討伐できないっ! それは一体どういうことだ」



 市長がもう帰ってしまったということなので市のモンスター課の人にことを伝えた。伝え終わった後、その場に響いたのは担当の人の怒号であった。耳の奥まで甲高く響いてうるさかった。



 「ですから、国の法律によって………」



 俺は、慣れないが役人モードで対応し同じ説明を繰り返す。しかし、相手は頭に血が上った状態で全く話を聞いてくれない。いや、聞いても頭には残ってくれない。これじゃ全く話が進まない。



 「私どもとしては何としてでもモンスターを駆除してもらいますからねっ!」



 そう言うと、担当者は自分の仕事に戻っていった。



 「はぁ~」



 市役所を出た俺は近くの川の上にかかった橋でため息をついていた。橋の下には船が通っていた。もう、あたりは暗くなり始めている。そういえば今日のいや、しばらく泊まる宿でも探さないといけないか。俺は、今後のことが描けずに宿探しを始めることにした。



 「しっかし、この町は本当にデカいな」



 俺は、町の見学もかねて宿を探したがこの町は結構な広さを持っていた。建物自体も中心街は大きいもの、高いもので占められていて中心街を越えた先の住宅街には多くの家が立ち並んでいた。が、多くの建物を見ていた俺はあるものが見つからなかった。それは、宿だ。なぜだかわからないが宿が全く俺には見つけることができなかったのだ。



 「宿はどこなんだ」



 思わずつぶやいてしまう。もう辺りは完全に暗くなり都市ならではの電灯が俺を照らしている。周りには誰もいない。俺は、とりあえず市役所付近の橋まで行くあてもなく歩いていた。



 「はぁ~」



 またため息をする。本当に今夜は野宿か。都市まで来て野宿は嫌だ。などと考えているものの実際は何も対抗策がなく野宿という選択肢が現実味を帯びてきていた。



 「きゃあぁ」



 「!?」



 意気消沈していた俺の耳に聞こえてきたのは女の人の悲鳴だった。場所はかなり近い。俺は気になったのでその悲鳴がした方向にかけて行った。



 「誰か、誰か助けてっ!」



 俺はすぐさま向かった先には1人の少女(俺と同じ年ぐらいの子)を囲む5人のチャライ若者たちがいた。ナンパでもしているのかと最初は思っていたが悲鳴と少女の言葉から考えて無理矢理襲おうとしたのではないかと考えた。


 見て見ぬふりはしたくはない。気付いたら勝手に足が動いていた。



 「おいっ」



 俺は、チャライ若者の1人、勝手に若者Aと仮に名づけておく。Aに声をかけた。Aは、俺を見るなりこいつ誰だという顔をしていた。周りの奴らも同じだ。



 「ちょっとあんちゃん。今少し取り込み中でさぁ、どいてくれないかな」



 いきなり、殴ってきた。俺は、若者Aの本気のパンチをあっさり避ける。攻撃が見え見えであった。避けた後、すらりと少女の横に移動する。少女の顔は赤く、涙目であった。服装も若者たちに無理矢理脱がされたかのようにはだけていた。



 「あの、私あの人たちに突然襲われて、それで………」



 少女は泣いてしまった。俺は、少女の頭に手を置き撫でた。そして、一言だけ言った。



 「大丈夫だ。俺が助けてあげるから」



 俺は、若者たちの方を向いた。どこから持って来たのか分からないが手には鉄パイプを持っていた。まさしく、ザ・不良のスタイルだった。


 そして、全員して一斉に襲い掛かってくる。相変わらずザ・不良の戦い方をする。俺はつまらなすぎてため息をする。そして、殴ってきた相手の攻撃をすべて華麗にかわして距離をとった。距離をとったというのは別にビビったわけではない。距離をとった理由はきちんとある。



 「ビビってるんじゃねぇよ」



 「何距離をとってるんだ!」



 若者たちはぶーぶー負け犬の遠吠えのように叫んでいる。いや、まだ負け犬ではないか。ともかく、俺が距離をとった理由というのは───。                              


 「火の粉!」



 魔法を発動するためだ。


 火の粉。俺の使える魔法の中でも最も弱くて殺傷能力など皆無に等しい。でも、殺傷能力がないこの技は意外と使える。さて何に使うというと、



 「お、お、お前は魔術師だったのか」



 「ま、魔術師!」



 「お、覚えていろよ」



 若者たちは我先にと一目散に逃げて行った。魔法を使える魔術師ということは俺が言うのもなんだけどいわゆるエリートだ。だから結構恨まれているのと同時に恐れられている。今回は恐れられていることが役に立った。


 俺は、若者たちが遠くに行ったのを確認すると少女の元へと向かった。



 「おい、大丈夫か?」



 俺が声をかけるとその子は泣きながら俺に抱き着いてきた。



 「うわぁぁん。怖かったよぉぉぉ」



 俺は、頭を撫でてあげた。この子は相当怖かったらしい。だいぶ時間がたったことだろう。ようやく、少女は落ち着いてくれた。



 「もう、大丈夫か」



 優しく声をかけてあげる。



 「はい。もう、大丈夫です。本当にありがとうございました」



 どうやらもう元気になってくれたみたいだ。



 「それならよかった。あ、俺はギン。先ほど見ていたからわかると思うが魔術師だ。もう会えないかもしれないが一応名前だけは覚えててほしい。それにもし、また何かあったら呼べるかもしれないしな」



 「私はピーチェです。この度は本当にありがとうございました。お礼を言うことしかできなくてすいません」



 「いやいや、大丈夫だ。俺は魔術師でもあるがゆえに一般の人々を助けなければいけないと思っている。だから俺のおせっかいだと思ってくれればいいよ」



 俺は、ピーチェと名乗る少女が本当に申し訳なさそうにしているのでどうにかして元気になってもらおうとあの手この手のことを言って話題をそらせようとした。



 「あ、そうだ。1つだけお願いというか尋ねたいことがあるんだけどいい?」



 俺はそんな中1ついいことが頭の中でひらめいた。一石二鳥の話内容だ。



 「このあたりに宿ってある?」



 俺も忘れかけていたが今ちょうど絶賛宿探し中だった。なので、宿の場所を聞くのはとても早急な仕事であった。


 ピーチェは最初あわわと驚いたような感じだったがすぐに落ち着いて俺に宿の場所を教えてくれた。



 「あ、私もついていきます」



 そして、ピーチェも宿まで直接案内してくれることとなった。これで俺もひとまず安心できた。



 俺とピーチェの2人は宿まで行く間何の厚みもないつまらないような世間話やらお互いについてなど話をしながら歩いた。その時間は俺の中でも珍しく短くそしてとても有意義な時間であった。



 「あっ、ここです」



 そう言われてようやく宿にたどり着いた。一般の民宿のようであり後に聞いた話によると民宿というよりアパートを目指しているらしい。



 「じゃあ、本当にありがとう」



 俺はピーチェに別れる前にお礼を言っておいた。ここまで親切をされてしまうとは思ってもいなかった。ただ、ピーチェからしてみれば助けてくれたお礼をしているだけかもしれないが。



 「はい、じゃあまたあとで」



 そう言ってピーチェはどこかへと歩いて行った。その足取りはスキップのようであった。


 ただ、このとき俺の耳には不思議とある言葉が気がかりとなっていた。



 「じゃあまたあとで?」



 ただ、考えていても仕方ないと思い、ともかく俺は宿へと入っていった。



 「すいませーん」



 こんな遅くに悪いかもしれないが受付で宿の人を呼んだ。



「はーい」



 帰ってきた返事は女性の声であった。が、どこかで聞いたこともあるような気がした。



 「お待ちしておりました、ギンさん」



 そう言ってやってきたのはピーチェであった。



 「ピーチェ!?」



 俺は驚いた。何でこんなところにいるのかということにだ。



 「ここは私の家ですよ。そして言ったじゃないですか。またあとで、と」



 ピーチェは笑顔だ。その笑顔はとてもかわいくてドキッとしたのは忘れられない。そんなピーチェの後ろから男の人がやってきた。年齢から考えてピーチェのお父さんにしてこの宿のご主人であろう。



 「おー、こんな夜遅くにどうした、客か」



 そう言って俺を見る。すると、目つきが急に変わった。



 「お前さん、魔術師か。まぁまぁの実力を持っているようだな。おそらくはリヴァでも倒しに来たというところか」



 「なっ!」



 俺はまたしても驚いた。この人一体何者なんだ。



 「知りたきゃ、自分で調べな。そうだうちは魔術師は少し安くするのが売りでな、安くしておいてやるよ」



 そう言って、部屋の鍵を渡してくれ俺は自分の部屋へと向かった。



 翌朝。



 俺は、部屋に就いた後睡魔に負け何もすることなく寝ていた。だから、気が付いたら朝になっていた。



 「朝ですよ、ギンさん」



 そう言ってピーチェがわざわざ起こしに来てくれた。ちなみにこれもサービスの一部だとか。中にはこれがされたいだけでくるへんた………もといファンもいるみたいである。訂正することはなかった気もするが。



 「おはよう」



 俺も軽く挨拶をする。ピーチェの顔は少し真っ赤になっていたような気がするがまあ気のせいだろう。



 「とりあえず、朝ご飯どうですか?」



 そう言われて俺は着替えた後下へと降りて行った。



 朝食後。



 俺は宿を出てまた港へと向かった。言った理由はもちろんリヴァを討伐しに行くためだ。昨日のは夢だ。そう何もなかったんだ。今日行けば暴れているのかもしれない。そう思って、いやそう信じて俺は港へと重たい足を引きずって向かった。



 「………」



 行かなければよかった。だってまた同じ光景を見たんだもん。キャラが崩壊するほど疲れてしまった。一回目をそらす。」


 落ち着け、落ち着け俺。深呼吸を一回する。覚悟を決めてもう一度その景色を見る。



 「はぁー」



 ため息をついてしまう。何回見てもその状況は変わらない。本当に最悪だ。このまま任務を中止してもいいのではと思ってしまう。


 ただ、リヴァを倒さなければいけないのも事実だし、どうしたものか。俺は悩んでいた。



 「がおおお」



 「!」



 突然港が騒がしくなった。何かの大きな雄叫びらしきものが聞こえてきた。


 俺はあわててその音の源を見た。



 「があああああ」



 リヴァだ。先ほどまでおとなしかったはずのリヴァだ。いったい何があったのかわからない。だが、落ち着いていた時とは明らかに違う。これはいったいどういうことなのだろうか。



 「きゃあー」



 とりあえず、考えるよりも先にしなければいけないことは子供たちを救出することのようだ。俺は、子供たちのもとにかけていきそして、すぐに子供を抱えて退却する。リヴァは興味を持っていなかったようなので俺たちには被害が運良くなかった。ただ、リヴァは港に泊まっている船を破壊光線で次々と壊していった。



 「この状況はやばい」



 これでようやくリヴァ討伐の理由ができたのだが、俺には何かリヴァには深い理由があるようで何かが引っ掛かっていた。ただ、考えるよりもまずは動こう。



 「風の舞!」



 やはりこの魔法で様子を見てみよう。


 風の舞を受けたリヴァは少しひるんだがそれでも俺に興味を持つことなくなお港に向かって破壊光線を放っている。



 「があああ」



 港に何かがあるのだろうか。リヴァはそういえば群れも目撃されているという情報も聞いたことがある。と、なると港にでも仲間がいるのだろうか。



 「がああああ」



 ただ、俺は正義の味方ではない。目の前の人間を脅かす存在は倒すだけだ。



 「風の舞!」



 もう一度使ってみる。今度も風自体がリヴァに当たって少しひるんだ。ただ、今度は俺にも興味というか敵対心というものを見せてきてついには俺に対して攻撃してきた。



 「ぐしゃああああああああ」



 破壊光線か。


 俺にめがけてやばそうな光線が放たれてきた。俺は、じっくりその光線を見続ける。ぎりぎりまで見続ける。そして、ここだという場所で右に体を倒し避ける。



 「ちっ」



 ただ、避けるといってもそんな簡単にいくわけではない。肩あたりはぎりぎりかわせなかったみたいでかすってしまい赤い血が一滴垂れた。



 「まだだあああ。ウイニング・ショット」



 そう言って俺は銃を手に持ち引き金を引き銃弾を放つ。その銃弾は物凄い速さでリヴァに向かって飛んでいく。人の目には見えない物凄い速さでだ。



 「びしゃああああ」



 見事命中した。リヴァは悲鳴を上げている。その時、港からもう一つの悲鳴が聞こえた。



 「がああああ」



 港から出現したのはもう1体のリヴァであった。


 このとき、俺はすべて理解した。リヴァは港でとらわれていたもう1体のリヴァを探していただけで人自身に被害を与えるつもりはなかったのだ。それを俺たちはあたかもにんげんに危害を与えると勘違いしていたのだ。


 だからここはおとなしく無視しよう。できればもう2度とここに戻ってこないことを祈って。



 俺は、リヴァからたった一撃をかすっただけだと思っていたがそのかすり傷だと思ったものはとても深かったのでしばらくこの町で休むこととした。

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