第4話 砂漠のモンスター
洞窟をでた俺は再び何もない砂漠をただひたすらに歩き続けていた。
「あ、暑い」
砂漠は夏の町よりは湿度の関係で暑くはないがしかし、それでも暑いものは暑い。俺は、リュックの中にある貴重な水を数滴飲みまた、アフーカに向かって歩き出す。
「どぴゃあああああああああ」
歩き始めようとしたら砂の中から突如として俺の目の前に一体のモンスターが現れた。
モンスター名「サソピエル」
サソリのような姿をしたうえで巨大な姿をしている。ただ、雑種だ。俺はこんなザコの相手をしている暇はないんだ。だから、一気に片を付ける。
「風の舞っ!」
俺は自分の体の周りに高気圧の塊をまとわりつけて風の、竜巻のようなものを作った。そして、作り上げた竜巻をサソピエルに向かって、放つ。
ドドドドド。
俺の放った竜巻は威力が高い、なので周りの砂が舞い激しい音が砂漠中に響き渡った。そして、砂嵐となった俺の竜巻はサソピエルに
「ぎゃぁぁぁぁぉぉぉぉおぉおぁぉぁぉ」
当たった。サソピエルはうめき声をあげてそして、消滅した。モンスターはそれぞれが最低でも1か所の弱点を持ちその部分を通称 核 と言っている。核に攻撃が当たればモンスターは瞬時に消滅をする。
「やれやれ、俺はだなお前らサソピエルなんかの相手をしている暇はないんだ」
俺は、その場を後にし──────ようと思ったところ。
『ぎゃぁぉぉぉぉおぉおぉおぉぉ』
………………。えぇと、俺の行く手を妨げるように大量のサソピエルが目の前に現れた。しかもどいつも攻撃の標準を俺に狙いを定めている。
「こんにゃろー。何で俺の邪魔をするんだよ!」
腹が立ってきた。いじめだ。いじめだ。絶対に訴えてやるそして殺してやる。
「風の舞!」
サソピエルに対して先ほどと同じ技を食らわした。しかし、敵が多すぎる。一回に全部を倒すことはできず何匹か残ってしまった。
「くそがっ」
俺は、もう一度風の舞を発動した。風がサソピエルの弱点である尻尾に命中し今度こそ、あいつらを倒した。こうして、ようやく俺は町に向かって進みだせた。
一方、ギンがサソピエルを倒している頃その様子を伺っている怪しい2人組の影があった。
「我らの呼び出したサソピエルをああも易々殺すとはさすがはあの方の息子さんだけあるな」
「ああ、ゆくゆくは私たちの目の前に立ちふさがるだろうな」
会話をしていたのは黒い服を着た若い男女。ギンの様子をずっと見て自分らが所属しているある組織のボスに報告するために待機していたのだ。
「今のうちに殺しておくか」
「いや、やめましょう。ボスはそれを望んでいない。私たちの目的はここでのことをボスに報告しこれからもあのギン=ハバードを観察し続けることだ」
ふん。相変わらずだな。男はそう言うとその場を立ち去った。もう一人の女はかというと、そのまま立っていた。
「ギン。あなたはこれから悲しくて苦しい日々を送ることのなると思うわ。でも、私が影から守ってあげる。この幼馴染のラン=メイシェンが必ず」
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