第88話環境整備

 人手不足ではあったが、環境問題にも取り組んだ。

 汚染された河川や湖沼を清掃して、海を綺麗にするようにした。

 その流れを作る為にマスコミを使ったし、政治家も動かした。

 ボランティア活動は素晴らし事だが、公共事業として、環境問題に取り組ませた。


 生活保護受給家庭も厳しく審査して、暴力団や利権団体が既得権益としていた、生活保護利権を粉砕した。

 半島系の暴力団と病院を叩き潰しておいたので、昔のように偽の診断書で生活保護を受給できないようにしてあった。

 だから、生産年齢の元生活保護受給者が、沢山現場仕事に派遣されて来た。

 中には生活保護詐欺で実刑を受けて、刑務所経由で現場仕事に来る者もいた。


 そんな環境整備の仕事に中には、上下水道の整備とトンネル工事があった。

 高度経済成長期に一気に作られた上下水道とトンネルは、既に危険なレベルにまで老朽化している。

 三〇〇〇万人自給自足を理想とする俺は、コンパクト都市構想に舵を切りたいのだが、今生きている人達に不便をかける訳にもいかない。


 本当に病気でない人には、勤労してもらう必要があるので、仕事を創り出すと割り切って、上下水道とトンネルの補修工事に大金を投入した。

 それに水資源は、人間が生きていくうえで絶対に必要なモノだし、浄水場に生物化学兵器を投入されたらシャレにならないので、俺の傘下の会社で水道事業を民営化していった。

 民間軍事会社で警備しながら運営するのだ。


 それと全用水路と全河川には、浄化装置と浄化基地を設置して、日本の環境を明治維新前の状態に戻そうとしていた。

 今都市部に点在する田圃で作られている米など、身体に悪くて喰えたモノではない。

 洗剤や廃油塗れの生活排水で育てられた米など、身体を壊す素でしかない。


 自分の信じる道を進む。

 それを成し遂げられるだけの力を手に入れている。

 何としても、子供や孫にいい環境の日本を譲りたい。

 俺には血を分けた子供も孫もいないが、桃と緑にはいい環境を作ってやりたいのだ。


 だから、次は内乱を覚悟の断行を行う。

 今の俺になら何とか成し遂げられると思う。

 教祖を聖人にしようとして、その死を隠蔽している大組織。

 政教分離の憲法を違反している大組織。

 政府官庁内に、教団の官庁を内在させて、政府転覆を企む大組織。


 既に死んでいる教祖に拝跪するなど絶対に嫌だ。

 共産貴族も嫌だが、宗教貴族の下に、奴隷のように扱われるなど我慢ならない。

 何としても、教団員の票田を背景に、与党に食い込んでいるあいつらを潰す。

 生活保護利権も、奴らの教団員だけは未だに野放しだ。


 幸いにして、善良な人々に中に、教団員に対する忌避感、不公平感が高まっている。

 教団員の強引な勧誘に困っていた若手を助けていた大御所女優の息子が、罠に嵌められて強姦犯にされていた。

 加入に応じないマネージャに、殴る蹴るの暴行を加えた人気演歌歌手もいた。

 そんな証拠を暴き、教団員の犯罪を次々と表沙汰にしてきた。


 今が奴らを叩き潰す好機なのだ。

 絶対に負けられない戦いが今から始まる。

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