第9話 出会い

「あっ、あああっあうっ、あっあっあっ」

 不快なゾンビたちの体中に伸びる手に強烈な不快感を感じながらも純は感じたことのない快感を感じていた。

 ボトリ。

 すると、純を犯していたゾンビの首が落ち、血しぶきが舞った。

 純は血の気が引き、我に帰る。

「あなた、殺されるわよ」

 九十九は静かに純に言う。

「純くん大丈夫!? どうして……どうしてこんなことに……ごめんなさい、私のせいだわ……」

「なんなんだよコレ……」

 純は羞恥でビリビリに破れた衣装で身体を隠し言った。

 その間にも九十九はバサリバサリとゾンビの首を血で滑る日本刀で切り落としている。

「純くん! 一度お家に帰りましょう!」

 メリルが叫んだところで銃声が響いた。

 軽トラックがゾンビの群れをなぎ倒しながら向かってくる。窓から銃を構えゾンビ達を撃っているのは隆二だった。

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