第7話 歌舞伎町
「目標発見、直ちに排除します」
「よし、目的を遂行しろ」
博士からの命令が下った。
九十九の指令はゾンビを抹殺すること。
少女型武装戦闘ロボット九十九はパニックの中の人混みかららゾンビだけを選別認識し、人間では出せない規格外の速さで駆け抜け中を飛び、空中で身体を反転させゾンビの首を日本刀で切り落とした。。
いくら痛覚の鈍ったゾンビでも首をはねてしまえばイチコロだ。群れの中を駆け抜け、健常な人間とゾンビとを選別しながら次々と首をはねていく。
新宿東口から通って歌舞伎町の入り口大広場は血の海で染まった。
すると生体レーダーに不可思議なものが映った。
レーダー上で建物を無視してそのまま直進しこちらへ向かってくる。
九十九は夕闇に染まりかけた空を見上げた、するとそこにはプラスチックホウキに跨ったフリルの付いた極端に装飾された服を着た少女と、ホウキの柄の先にちょこんと座る黒猫が空を飛んでいた。
……あれはなんだ。
博士にもあんな存在の話は聞いていない、フリルの少女はこちらへ向かってくる。
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