第4話 九十九起動

 山下組専属、岡部科学者は焦っていた、先程から電話は鳴り止まない。外に姿を見せるわけにも行かなかった。

 山下組がゾンビに制圧されその外に出て感染者を増やしてから数日が過ぎた、あまりの異常な状態に政府の対応も鈍っている、科学者岡部は新型ドラッグ、イノセントシンドロームを作った張本人なのだ。

 粗悪で安価なドラッグで儲けるつもりだった、だがこんな自体は予想外だ。

 自分が作ったドラッグで世間が大変な事になっている。自ら自体を収集するため、彼は寝ずに動いた。

 彼は世間から逃げ続け、ゾンビは街にまで進出し、数を着実に増やし事態はどんどん悪化していき世間は狂騒極める中遂に完成させた。少女型武装戦闘ロボット九十九式を。

 九十九が目を開き尋ねる。

「マスター、私の使命は」

「殺せ、すべてのゾンビをこの世から消せ」

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