第7話 うちげば!
「今話題騒然のウランちゃん! なんと!2020年オリンピックでソロコンサートを行うことが決定しました!」
!!!!!!!!!
すいすいの一面は色めきだった。
洗練された彼らの動きは早い。
だが、一人、皆を止めるものがあった。
「ウランちゃんだってそうしたくて生まれたわけじゃないんだ、いや、むしろ核の平和利用。平和を目指すのは我らの初心じゃないか、ここは彼女と和解し、結託し平和を訴えるべきだ」
そう言った長身の男を、小柄な男が突き飛ばし言った。
「うるせぇ! こんなチャンスはめったにないんだ、ウランちゃんは俺が貰う。俺が世界を回すんだ」
「おい、まてっ!」
その言葉に男は耳を傾けず出ていった。
「自分のしたいことが総てで、私なんてその合間のおまけにすぎなかったのね……」
着いたそこはすいすいのリーダーの遺族の墓であった。
人気のない暗がり、墓の下を掘り返す。
あった、銃だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます