友達として好き
-翌日-
朝のHRが終わると、クラスの女子はいつものように橋本先生の近くに行き話をする。今日も先生の周りには女の子達がいっぱいいる。なんて思いながら、私は次の授業の準備をしていた。
1時間目の授業は、世界史だった。私は歴史の授業が嫌い。だから、先生の話しも聞かずノートに落書きしてた。そういえば、先生も昨日のサッカーの試合観たのかな?聞きたいけど、なかなか話す機会ないし女子にモテモテだから、私と橋本先生が話してると皆に見られそう。それも面倒臭い。そんな事を考えてたら、授業もあっという間に終わっていた。
そして、帰りのHRの時間も終わり、部活に行く人や、何人かの女の子達は帰ろうとせず恋愛話に盛り上がっていた。
私は、部活に入ってないし帰る準備をした。結局、先生にサッカーの事聞けなかった。残念に思いながら私は教室を出た。
私な外用の靴に履き替え、歩いて校門を出ようとした時
「おー。山口帰るのか?」
聞き覚えのある声が後ろからして、私は振り返った。そこには、笑顔で私の事を見ている橋本先生の姿だった。
「はい。帰ります」私はそう答えた。
サッカーの試合の事、聞きたかったけど何故か聞けなかった。すると、
「昨日のサッカー観た?」と先生から質問してきた。
「観ましたよ。○○選手がカッコ良かったです」私は興奮気味で答えた。
「分かるわー。あのシュートは凄かった」
数分、サッカーの話で盛り上がった。
帰り道、私は考えていた。橋本先生と話をしてると面白い。凄く話しやすくて友達になりたい。今まで男友達とかいなかったし、そもそも男の人とあまり話をした事が無かった。先生みたいな人と友達になれたら楽しそう。橋本先生は確かにカッコイイ。でも、恋愛感情としての好きではない。そう思っていた。
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