絵に描くようにカミングアウト
高田教授と
そして残りの僕らはカミングアウトした。
本名を。
「改めまして、
「
「Ageこと
「Teruこと
「が、Girlこと・・・」
Girlちゃんがためらっている。
佐藤が男前のフォローをする。
「いいのよ?Girlちゃんは無理しなくて。未成年なんだから」
未成年ていう理由が訳わかんないけど、佐藤はカッコいい。でもGirlちゃんは言ってくれた。
「さ、
「ほおっ」
「
「み、ミロちゃんかぁ〜。かーわいい♡!」
「しゅ、Sugarさん。恥ずかしいです・・・」
「佐藤だよ」
「あ。つい言い慣れてるので」
「いいよ。ならこれからもSugarで」
「は、はい。他の方もこれまでと同じ呼び方でいいですか?」
「いいよー」
「ウォホン!」
「あ」
真打登場か。
「すみません。肝心な方を忘れてました。Evilさんの本名、わたしも興味あります〜」
「ふっ。Sugarちゃんよ聞いて驚け」
勿体ぶるなあ・・・
「Evil King こと、魔王よっ!」
「・・・和訳しただけですよね」
「違うっ!マオーなのだっ!
僕らはこれからのことを話し合った。
「まあ、ややこしいから無理せずハンドルネームのままで呼び合うのでもいいんじゃないですかねえ」
「そうですね。Ageさんのご提案に賛成です」
「Teruさんもそうおっしゃるなら」
「Midさんもそうおっしゃるなら」
「Girlちゃんがそう言うなら」
「わたしはもともと魔王だからな」
佐藤が突然現実に引き戻した。
「Mid。Happyさんと高田教授がアメリカに行っちゃったら研究室からの受注無くなっちゃうね」
「うん・・・新規顧客の開拓で埋めるしかないだろう」
「ウォホン!」
「Evilさん。またまた咳払いなんかして・・・」
「はっ!MidさんもSugarちゃんも、案じずとも良いわよっ!」
「はい?」
「我が化学部の功績にてピグ・ノーベル賞を受賞したその新たな溶剤。既にメーカーと量産に向けて技術提携の段階に入ったわ。専属契約は無理でもふたりの会社に優先的に出荷が可能よ」
「つまり・・・」
「
まさに魔王にふさわしい。
「ということでこれからもよろしくねっ!かんぱ〜い!」
ああ・・・美味いな・・・
「佐藤」
「なに真中」
「これからもよろしくな」
「うん。よろしくね」
さてと。
責任、取らなくちゃな。
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