第262話 帰宅の途……。(14)

 そう、己の性格のような傲慢な胸をツン──! タユン、タユンと上下左右に傲慢に揺らせ、と、胡亥姫さまのことを説明する前に彼女は、といっても?



 拍殿ではなくて、胡亥姫さまのことだけれど。彼女は、覇王籍にしな垂れかかり優艶に甘える行為をやめて、その場で立ち上がる。


〈ドーン!〉


〈ドーン!〉とね。


 でッ、仁王立ち──!


 胡亥姫さまは己のくびれた腰に両手を当て、オッパイ、パイ! パイ! ツン──! と、己の傲慢な胸、オッパイをツンと張り、反らせながら拍殿と対峙する。するのだよ。


 だからどうしたの? やるなら、やるわよ。かかってきなさい。こう見えても、妾も秦の二世皇帝となり。君臨をした英霊の一人なのだからと言わんばかりな姿勢──。様子を威風堂々と見せ始める。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る