第258話 帰宅の途……。(10)
愛する者の意見や諫めに対しては、猫を被ったように大人しくなる覇王妃さまだから。己の愛する籍に、
「はら~。羽~。こっちにおいで~。こっちに~。子嬰にはどいてもらったから~」
と、告げられ。
〈クイ、クイ〉と。
手招きをされるまでは、己の身体をクネクネ、蛇のように動かし。
『モジモジ』、
『ソワソワ』と。
覇王妃さまは、籍に諫め告げられたことを守るように、淑やかに待機、待つのだよ。
でッ、愛する殿方、主に甘える許可が下りれば──。
そのまま、勢い良く、『ジャーンプ』、『ジャーンプ』をして、己の愛する殿方へと勢いよく飛びかかり抱きつくのだよ。
だから籍は、己が座り。未だ胡亥姫さまがしな垂れ甘えているままの様子で、ソファーごと後方──。後ろへと勢い良く倒れる。込むのだよ。と、いうことはない。
『ドーン!』と、己の幼少期から祖父である、項燕殿に鍛えられた厚い胸で受け止める。とめてみせるのだよ。
それも? 楽々とね。
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