第246話 李信対覇王妃  (35)

 だから我等は? 彼女の妖艶、官能的容姿に魅入り、釘付け──。自身の鼻の下を『ダラリ』と伸ばしながら視線を変えることができない状態でいるのだよ。


 だってさ? 梁さまの張りのある乳房やくびれた腰……。


 そして? 引き締まったお尻のラインを見てみろ──!


 高校生の息子がいる肢体にはまるで見えぬ──!


 だから我等は? 妖艶で官能的な美しい大人の女性……。


 武信君こと梁さまの艶姿に魅入り、釘付け──。沈黙をしてしまうのだ。


 自身の生唾を『ゴクン』と、何度も喉を鳴らし飲み込みながらねぇ~。


 まあ、でもさ? このまま我等が? 武信君こと梁さまの妖艶、官能的な容姿を見て堪能しながら物思いにふけっていたら。この物語の話しが先へと進まなくなるので。取り敢えずは梁さまの肢体を所狭しと、曝け出している甲冑御姿を凝視する行為はやめて話しを進めることにする。


 と、言うことで?


 この場に駆けつけた武信君こと梁さまなのだが? 自身の紅玉の瞳で、この場にいる者達……。


 そう~? 覇王妃さまと拍殿……。


 そして? 秦の黒騎士こと李信を確認すれば……。


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