第244話 李信対覇王妃 (33)
特に二人のじゃじゃ馬娘は? 『あれしろ? これしろ?』と、籍に対して本当に要求が多いいのだ。
だから偶に籍が? 『えぇえええ~! 面倒だから~。自分でやってよ~。羽~!』とか? 『拍姉~!』と、声を大にしながら不満を漏らせば。
『何を言っているのだ~! 籍~! お主は~? 儂の主なのだから尽くすのは当たらい前であろうに~!』と。
覇王妃さまは? 主へと不満……。
そして? 今? 覇王妃さまと李信の激闘──。馬上での争いを『フムフム』と、言った様子で凝視している拍殿はと言うと?
『毎日のように私は籍に尽くしているのだから。彼氏が彼女に尽くすのは当たり前~。だから早くしなさい~! 籍~!』
と、下知を飛ばし。彼に奉公をさせている状態……。
と、いうことで?
母である梁さまに代わり。新たな山田家の主になった筈の、当主である籍なのだが? 山田家はもう既に? 女尊男卑……。
そう~? 『カカ天下』の家と化しているのだ。
だから? いくら籍が? 山田家の新たな主になったとしても? 山田家には? 三人の戦姫達がいるから気の休まる暇もないほど労働を課されている状態なのだ。
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