第231話 李信対覇王妃 (20)
彼女の耳に届くかどうかは別として? 我等も絶叫染みた声色で、拍殿に逃げるようにと叫び、促したのだが?
う~ん、ダメっぽいかな……?
だって~? 落馬して、尻餅……。
「痛、たたた……」と。
悲痛な声を漏らしている拍殿に対して? 秦の黒騎士こと李信は?
自分自身が握っている戟を再度、自身の頭上へと振り上げ──! 身構えるのだよ。
と、なれば?
そのまま? 秦の黒騎士こと李信が? 勢い良く戟を振り下ろせば?
妖艶で美しいダークエルフの拍殿は? 一刀両断──!
真二つになってしまうこと間違いないのだから。
まあ、そうなる可能性が大となってきた我等は? 自分達の両目をいつまでも開け──拍殿の美しい容姿を見て確認することはできなくなった。
だって~? 今から~? 秦の黒騎士こと李信により拍殿への残虐ショーが始まるのだから。我等も慌てふためきながら自身の瞼を閉じたのだ。
これから先おこなわれる残虐なショーを凝視したくはないから。
まあ、我等がそんなことを自身の脳裏で思案をしていると?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます