第229話 李信対覇王妃  (18)

 彼女が秦の黒騎士の攻撃を受けることで精一杯なのが、我等も二人の様子を凝視していればわかる。


 う~ん、でも? 二人は……?


 と、いうか?


 このままの状態で睨み合いを続ける訳にはいかない。


 だから拍殿は……ではないね?


 秦の黒騎士こと李信は? 再度、自身が振り下ろした戟を持ち上げ──!


 また美しい拍殿へと振り下ろすのだ。


 彼女の美しい首が欲しくて仕方がないから。


〈ガン!〉


〈ガン!〉


〈ガン!〉と。


 自身が握る戟を? 何度も振り上げ下ろすのだ。


 白き甲冑を身に纏う、妖艶なダークエルフの拍殿の、馬上での状態が崩れる……。


 そう~? 彼女の口から。


「きゃぁあああ~!」


 と、絶叫が吐かれるまで撃ち続けるから。


 拍殿は? 自身が跨る葦毛の馬の馬上から『ドスン』と、音を立て落下──!


 それも~? 彼女の大変に締まった美しいヒップを地面に打ちつける様子……。


 そう~? 尻餅と言う奴をついたのだよ。本当に拍殿、可哀想にね……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る