第221話 李信対覇王妃 (10)
でッ、その後は~?
〈ドタドタ~。ドタ……〉
と、物々しい音が? 次から次へと我等の耳へと聞こえてくるのだ。
黒き物の怪の鉄騎馬隊達……。彼や彼女達の断末魔と馬の嘶(いなな)きと共にね~。
う~ん、でもさぁ~? それでも~? 秦の漆黒の黒騎士こと李信は怯まないし、臆することもない!
只々無心……。
彼は? 動揺すらしない素振り……。
そう~? 黒騎士は~?
それこそ~? 何もなかったかのように、そのまま拍殿率いる白き物の怪の弩隊達へと猪突猛進──!
自身の率いる黒き物の怪の鉄騎馬隊の残存兵達を率いりながら、早きこと風の如しで、突撃を決行してくる。
だから~? 白きビキニアーマーを身に纏う妖艶なダークエルフの拍殿は?
「次の隊前へぇえええ~!」
と、自身の率いる白き物の怪の弩隊へと下知を下す……だけではなく?
「先程~! 鬼火を放った隊はぁあああ~! 自身の持つ弩に~! 次の鬼火を装着するように~!」と。
先程鬼火の矢を放った隊へと、次の鬼火の矢を装着するようにと下知もくだすのだ。
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