第206話 第二部まえがき 夢幻?(6)

 彼は~? そのまま~と言うか~?


 自身の顔を赤面しながら、彼の住み暮らす屋敷の扉を開け──! 屋敷内へと飛び込んだのだよ~! 恥ずかしさの余りに~。


 そう~? 籍自身が彼女~? 自分よりも年上な女性……。


 それも~? もしかすると~? 人妻かも知れない……だけではないね~?


 趙高嬢の~? 女性なのか~? 男性なのかわからない~? 中間的な性を持つ彼女の妖艶な美しさに魅入り、引かれ……。籍自身が~? 趙高嬢に魅かれたことを悟られたことに気がついたので。籍自身は慌てふためきながら。自身の屋敷へと飛び込んだのだよ。


 でッ、そんな籍の様子を男装麗人の趙高お姉さまは凝視しながら~? 『フフフ』と、妖艶に微笑……。


 まあ、彼女が微笑するだけならばいいのだが~?


「『フフフ~』まあ、旦那様は~? あの御方申す通りで~。本当の可愛い御方~。これならば~? 私(わたくし)自身も御方様への奉公……だけではないですね~? 彼を良い漢にする為の~、調教のしがいが~、大変にありますね~。旦那様は~」と。


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