第205話 第二部まえがき 夢幻?(5)

 だから籍自身も? 彼女……。


 そう~? 彼女自身の艶やか、妖艶な唇が開いて、放たれた──!


『趙高』と言う名の男女の中間的な魅力を持つ女性の『フフフ』と、妖艶に笑みしながらの挨拶に対して籍自身も?


「は、はい……。こちらこそ宜しくおねがいします……」


 と、言葉を返すのだよ。


 それも~? 籍自身も? 今の趙高嬢のごくありきたりな一般的な挨拶で我に返り。動揺……。彼は慌てふためきながら言葉を返す。


 そう~? 彼女の名~? 『趙高』と、言う名に何の疑問も持たずに……だけではない~?


 籍は? 男装麗人の趙高お姉さんが? 彼のことを『旦那様』と、呼んだことに対して、何の疑問も持たずに慌てふためきながら。趙高お姉さまへと挨拶を返すと──。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る