「防御隊ー！　構えー！」

　拍殿は瞬時に、自身の兵馬俑仕様の物の怪兵達へと指示、下知を飛ばすのだ。

　すると、白い魔法の防御壁、盾のような物を持つ、物の怪兵達が、自分達の主である拍殿の前や、攻撃隊──。

　マスケット銃隊の前へと盾となり、物の怪健司の放つ、放った。

　酸性魔弾の攻撃を防いでみせたのだ。

　だから物の怪健司の口から。

「チッ！　ギャァッ！」と。

　咆哮！　怒号！　奇声が放たれ。

　物の怪健司は大変に悔しそうな顔をするのだ。

　と、同時に？

「変態、淫乱女凄い！　凄いじゃないか！」と。

　拍殿の最大のライバル、好敵手である覇王妃様から絶賛、歓喜の声が上がるのだ。

　でっ、それを聞けば拍殿は、苦々しい顔、不貞腐れた顔をしながら。

「煩いはね。項羽は！　少し黙ったいなさいよ！　それに、変態、淫乱女は、私ではなく、貴女でしょうに」と。

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