第288話 攻撃! (1)

「構えぇっ! 撃てぇえええっ!」


〈ドン!〉


〈ドン! ドン!〉と。


 単発銃!


 そう、火縄と呼ばれるタイプのに良く似たタイプの銃から、爆発音、硝煙、火薬の匂いと共に鉛、ではなく。


 青白い色をした鬼火のような玉と共に、拍殿が召喚をした兵馬俑の兵士達から一斉に発射、された訳でもなく。


 この近代社会で暮らす拍殿の上に、武将としてもSランクに等しい能力を示す万能武将、戦姫である殿だから。


 自身がイメージをした武将は、長弓、ロングボウを持参した兵馬俑仕様の兵士ではなく。


 今の拍殿が産まれ育った日本の中世時代のをイメージしながら召喚をすれば。


 あっさりと裏技、バグ仕様の鉄砲兵達が多々召喚をされたのだ。


 それも?


「ピキー!」、


「ギャアアアッ!」、


「キャアアアッ!」と。


 拍殿が葦毛馬の、馬上から指揮をした鉄砲隊が放った魔法弾を食らい絶叫! 奇声を上げる物の怪健司。


そう、健司なのだが!


 奴の方もやられっぱなしと言う訳にはいかないから。


 物の怪健司も酸性が強い魔法弾を拍殿と、彼女率いる兵馬俑仕様の鉄砲隊へと放ってきたのだ。




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