第286話 召喚! (1)
「でぇやぁあああっ!」、
「チッ」と。
威勢のある声を上げ。
その後は直ぐに、舌打ちをする覇王妃様なのだが。
う~ん、実はね?
先程からアメーバ、スライムのような物の化健司に、自身の持ち、握る、奉天画戟を振るい。
叩き、指し、切るの、三つの攻撃を加えているのだが。
その都度、物の怪健司は蘇生。
自身の破損した身体を直すから切りがないのだよ。
だから独り。
個々奮闘している覇王妃様は、自身の麗しい顔を強張らせ、眉間に皴を、般若面のような恐ろしい形相で、物の怪健司を睨みながら。
攻撃が上手くいかない彼女は、不快感だけを募らせ、面白くないからと舌打ちを打ったと言う訳なのだ。
でもね、そんな不満や気苦労多い覇王妃様も、やっと物の怪健司相手に優位に立ちながら争いをできるチャンスが到来したのだ。
そう、彼女自身の背の後ろで、籍の事で、言い争いをしていた三人が、やっと意気投合──。
早く自分達の主を助け、その後に可愛がってもらうのだと張り切り出したのだ。
「はぁ、あああっ!」
「やぁ、あああっ!」
「はい~!」とね。
そう、上から梁様、拍殿、胡亥姫様と、順序良く。
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