第284話 籍の様子は? (8)
「すごく好い。素敵だって言ってくれた。囁いてくれたわ。(ふっ、ふふっ)」と。
拍殿が妖艶に微笑を浮かべながら言葉を漏らせばね。
「そうなの、拍!」と。
梁様は驚愕なのだ。
「うん、そうだよ。籍はどうやら、この物の怪スタイル、容姿の方が、ファンタジー溢れるから好きみたいなの。(ふっ、ふふっ)」
拍殿は梁様の驚嘆を聞いても、つられるように驚愕、驚嘆を漏らす訳でもなく。
女神の笑みを浮かべ「ふっ、ふふっ」と、大変に御機嫌麗しい様子なのだ。
だって、今迄拍殿が唯一、覇王妃様に劣るところは、このダークエルフのグレー色をした優艶な容姿、肢体だったのだから。
それが手に入ったと言う事は、今度籍からの寵愛を一身に受ける可能性が拍殿は大なの、だから。
まあ、今迄何度も説明をしてきたとは思うのだが。
籍の本来の彼女は、彼の義理の叔母である、この拍殿なのだよ。
だから彼女は、御機嫌が麗しい様子なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます