第281話 籍の様子は? (5)
もう、既に、胡亥姫さまは、籍の家──田中家へと押しかけ女房として、嫁ぐ気満々で、梁さまの事を『お母さま』と、ニコニコ微笑み、御機嫌窺い。
まさに嫁の鏡のような振る舞いで胡亥姫さまは、義母と呼んでも良い梁さまへの様子を窺うのだ。
自分達の主の生死の方は未だはっきりとしていない状態なのに、覇王妃さまの命令? 下知? 嘆願なのかは、よくはわからないけれど。
覇王妃さまの注文は無視して梁さまの御機嫌窺いばかりをするものだから。
「──胡亥ー! いい加減しろよ! 貴様ぁあああっ! 儂の命令! 下知を! 先程から無視ばかりしおってからに! 胡亥はぁあああっ! またぁっ! 儂に喧嘩を売る気か貴様はぁあああっ! 今度は加減をせんぞぉっ! 儂は胡亥にー!」と。
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