第268話 母上さまの絶叫? (2)
「(母上様、どうした?)」
覇王妃さまが梁さまの脳へと直接話しかけてきた。
語りかけてきたのだ。
だから梁さまは、
「えと、えっとね、羽ちゃん?」と。
しくしく悲しそうな声音で語りかけたのだ。
「(うん、どうした? 母上様?)」
覇王妃さまは、梁さまが話しかけたら、直ぐに言葉を返してくれたのだ。
う~ん、でもね、直ぐに応答してくれた覇王妃さまなのだが。
直ぐに自身の口を開き。
「(母上様、悪いのだが。儂への要件はできるだけ手短にお願いしたい。こちらもと、言うか? 儂自身も手が込んでいて忙しい状態……。籍の友人だと申す者が、悪霊化をして待ちで暴れているから。儂もダークエルフ化して対応をしている最中なのだよ)」と。
覇王妃さまは梁さまへと急かすように告げ、説明をするのだ。
「えっ? 嘘? そうなの、羽ちゃん? 籍の友達って誰? 誰なの?」
覇王妃さまの説明を聞き、梁さまは驚愕をするのだ。
だって籍の友人、友達が悪霊化、物の怪、お化けになったと覇王妃さまから聞かされた、説明をされた梁さまだから、彼女の心情は穏やかではないのだよ。
「えっ? その子大丈夫なの、羽ちゃん? 名前は誰、誰なの、羽ちゃん」と。
更に梁さまは、慌てふためき、動揺しながら、覇王妃へと急かすように問いかける。
「(う~ん、こいつ、どう言う名前だっけぇ? ……えぇと、えぇと、何だっけぇ? ……名前、忘れた。(あっ、ははっ))」と。
覇王妃さまは梁さまの問いかけに対して、健司少年の名前が思い浮かばないから、笑って誤魔化すのだ。
「う~ん、もう、羽ちゃんは、役に立たないのだからぁ。もう、本当に仕方がないのだから」と。
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