第267話 母上さまの絶叫? (1)

「きゃぁっ! いやぁっ! どうしましょう? どうしましょうか?」と。


 自身の家で、屋敷で、リビングで大騒ぎ、慌てふためく梁さまなのだ。


 だから何故、梁さまは、困惑、動揺、慌てふためいた様子……。



 それも自身の顔色を変えながら、部屋中駆け回り、地団駄を踏みって、良く考えてみたら。


 と、いうか?


 梁さまの顔色が悪いのではなく、グレイ色、灰色した肌──。


 彼女がまたダークエルフ化したようだから。


 梁さまは家のリビングで一人大騒ぎ。


 何で自分が、また魔王、女神、天女、精霊、物の怪、ダークエルフの女性へと変化したのかわからない。


 彼女は理解が出来ないので困惑、動揺……。



 最後には、


「羽ちゃん! 羽ちゃん! 何処ぉっ? 何処にいるのぉっ、羽ちゃんー! 私人の姿に戻れない。戻れないよぉっ! 一体、どうしたらいいのぉっ? 羽ちゃんー?」


 と、絶叫を放つ。


 梁さまが絶叫を叫んでいると。


 心と心が通じ合ったのか?


 まあ、その辺りは、良くはわからないけれど。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る