第262話 叔母上さま登場……(6)

 でっ、その後は、自身の目をトロリとお酒にでも酔った。


 ほろ酔いしたかのような、艶やかな様子、容姿を籍へと魅せながら。


 拍殿は、タコさん、イカさんになって、自身の艶やかな唇尖って魅せるからね。


 籍自身も、「うぅ~」なのだ。


 タコさん、イカさんとなって、自身の妃さまと物の怪健司と覇王妃さま、胡亥姫さまの目の前で、熱い接吻、チュを使用するものだから。


「ピキャァアアアッ!」


「き、貴様ぁあああっ! この淫乱女がぁあああっ! 儂の籍にー! 籍にまたちょっかいをかけおって。この化け物よりも。き、貴様ぁあああっ! 貴様から処分してやるぞぉおおおっ!」と。


 物の怪健司と覇王妃さまが、籍と拍殿に不満を呟く。告げればね。


「はぁ、あああっ! はいー!」


〈ドン!〉


〈ボン!〉


「ギャン!」なのだ。


 そう。自身の男を、主を盗られた。


 胡亥姫さまが切れた。


 憤怒! 怒りをあらわにして!


 自身の高ぶる気!


 荒々しくなっている胡亥姫さまの妖気、魔力が抑え切れなくなり。


 籍と拍殿がキスを、チュをしようと唇を尖らす間──真ん中! 中心へと。


 胡亥姫さまが、強力な魔法弾を打ち込んだのだ。


 でも、籍と拍殿は瞬時にこれを避けたと、いうか?



 拍殿顔への直撃を狙った魔法弾を、拍殿が『ヒョイ』、『見える!』と、言った感じ、様子でね。


 間一髪のところで避けたのだ。


 でっ、その魔法弾は、『ギャン!』と、先程奇声が聞こえてきたように。


 物の怪健司のブヨブヨ、スライムみたいな身体に直撃──。


 彼に肉片を少しばかり浄化をした。


 だから今から、覇王妃さまと胡亥姫さま……。



 そして籍の三人は物の怪健司へと反撃の狼煙を上げて、攻撃を加えると、言いたい。


 説明をしたい所、場面ではあるのだが。


 自分達の仲良く、を、邪魔された拍殿はまさに、褐色の肌を持つ魔王さま……。



 って、あれ? 可笑しい?



 真っ裸! 裸体の筈の拍殿。


 その妖艶、官能的な裸体の筈が、真っ白な妖艶、優艶……。



 でも神々しい。翼の生えた甲冑を身に纏う。


 ダークエルフの妖艶、魔王さまへと変化している拍殿の神々しい姿がここにある。


 だから拍殿は、胡亥姫さまの魔法弾を間一髪、避けきれることができたみたいなのだ。



 ◇◇◇◇◇


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