第260話 叔母上さま登場……(4)

「はぁ、何を言っているの、貴女はぁあああっ! 私は、貴女と違い普通の女性(ひと)なのよ。そんな化け物ー! スライムの巨大化したような化け物と争い。戦える訳がないでしょうに。貴女は本当に、いつも、いつも。可笑しな事ばかりを告げる。漏らす」と。


 拍殿は、自分にも物の怪健司への参戦。争いを促す。催促する覇王妃さまへと不満を漏らすのだ。


 自身の括れた腰に両手を当て、籍の大好きなオッパイ。乳房をツンと天空へと反らし、胸を張りながら告げるのだ。


 変態物の怪健司に対して無防備な様子、状態で。如何にも、酸を多く含む。ドロドロ、ベトベト、怪液弾をくださいませ。御代官さま、とでも言いたい様子で、覇王妃さまばかりを憤怒、怪訝な表情で睨み。余所見。気を抜くから。


「ペッ!」と。


 物の怪健司の一唾、汚い。悍ましい攻撃を避けることもしないで直撃を食らうものだから。


「ねぇえええ、さんー!」と。


 籍の口から絶叫に近い叫び、声音で。拍殿を呼ぶ声だけではく。


 籍は瞬時に、自身に跨ぎ、馬乗り状態の、サキュバス胡亥姫さまを払いのけ。


「きゃぁ、あああっ!」と。


 胡亥姫さまの口から絶叫──。


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