第242話 妖魔、魔物の?(12)

「おい。おい。胡亥。これは流石にシャレにならんぞ。何とかした方がいいんじゃないか?」と。


 流石に物の化かした健司少年の度を超す。し過ぎる。悪戯、変態、凌辱行為に対して覇王妃さまが、『はぁ』と、大変に呆れた声音で胡亥姫さまへと問うのだが。


 彼女、胡亥姫さまは、それどころではない。「はぁ、はぁ」、と鼻息、息遣いも荒く。自身の本当に麗しいお顔は緩み、『でっ、へ、へへ~』、『ジュルリ』と、いつもの艶やか麗しい唇も緩んで、今にも涎が垂れてしまいそうなぐらいの様子……。



 そう、いつもの秦王学園の四天王姫さまらしくない。神々しくキリッと凛々しく威風堂々……。



 でも、何処か怪しげな、妖艶さと官能的。姫さまの年齢には不釣り合いな、大人の女性の色香も醸し出し発散させては学園内の男子生徒達を虜にしている。いつもの胡亥姫さまではなく、自身の顔を緩ませてデレデレと仕様でね。


「健司のことなど放っておけばよいのですよ、わらわは、今は。籍の裸。裸体を凝視して堪能するのが忙しいのですから。どうしても健司の暴走をとめたければ。覇王。貴女が一人ですればよろしいでしょ……。それに。人間達が大変なことになろうとも、闇を支配するわらわ達には関係ないこと……。ねぇ~。籍。籍もそう思うでしょ~?」と。






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