第233話 妖魔、魔物の?(3)
「何で健司は、こんな得体の知れない物。おぞましい容姿……。アニメにでてくるような、いびつなスライムみたいな容姿へと変貌をしたのだよ」と、嘆くと。
「さぁ~?」と。
覇王妃さまが、別に彼女の殿、主さまが尋ねた。問いかけた訳でもないのに、己の肩をすくめながら言葉を返すと。
「健司がエッチィくてぇ、破廉恥極まりないからではないですか?」と。
胡亥姫さまも苦笑を浮かべながら籍へと告げる。
「お前なぁ、胡亥……。健司は同じクラスメイトだぞ……。なのに、何で、そんな薄情な、労りない言葉を平然と漏らすんだよ。胡亥」と。
籍は、魔物化した健司少年のことを、苦笑を浮かべ、嘲笑う。胡亥姫さまへと不満を漏らすのだ。自身、主のクラスメイト、友人に対して酷い言葉、台詞を漏らすなと。
でもね、胡亥姫は、自身の美男子、容姿端麗な主さまを悪の道──。邪な、破廉恥極まりない道へと誘う。悪人。健司少年のことが基本嫌、嫌いであるから。と、いうか?
今日の午後の奥さま寛ぎタイム。ティー、お茶、コーヒー、お菓子タイムの時間に、覇王妃さまと梁さまが、死闘を繰り広げる原因となったのは、元々健司少年が自身の兄の宝物、財産の一つである妖艶、官能的なお姉さま達の優艶な下着姿や裸体が載ったカラーの破廉恥極まりない本、ビニ本、写真集を、籍が気づかぬうちに、カバンの中へと混入したことが。そもそも原因となっている訳だからね。
でっ、また、それが、そのことが原因で、今の今迄、覇王妃さまと胡亥姫さまが、肉弾戦と剣技による死闘、乱闘を繰り返し、舞に、舞っていた訳だから。胡亥姫さま自身は健司少年のことを毛嫌い。嫌いだから。
「でも……」と。
不満のある声音で言葉を漏らす、だけではなく。
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