第230話 秦を滅ぼした二人の女……(15)
「うぎゃ、あああっ!」
「何だ?」
「何だぁあああっ⁉」
「これ~?」
「これはぁあああっ⁉」と。
皆は! この場にいる。観戦──覇王妃さまと胡亥姫さまの白熱したファイト! 特に今流行りのパンツ姿の覇王妃は中の下着がチラつき、魅せる。魅惑する。オス達の性を惑わし高めると言うことはないのだが。未だ秦学園の制服姿──。
それも、胡亥姫さまが着衣をしているスカートは、以前も説明をした通りで、丈を通常のものより短く加工をした物だから。彼女の、胡亥姫さまの着衣している誘惑なカラーである紫色のスケスケパンティーは。先程も御老体達が、冥土の土産に良い物を魅せてもらえたと歓喜! 両手を合わせ、拝む。拝みたくなるほど、良く観覧、観察できるから。この場にいたオス達皆は、自身の顔。目尻、頬を垂れ、緩ませ、鼻の下を長くしながら魅入り。堪能。歓喜。声援を送り続ける。素晴らしい物。この世の財宝と言って良い物だったのだが。
流石に健司少年の異物、妖魔、この世の物ではない物への変化は、この場で二人の戦姫の舞を観戦していた者達を驚愕、畏怖、恐れ慄かして。集い。集まりを解散! 拡散! 散らし! 皆を混乱の渦へと落とし入れるから。
この場にいたオス達皆は、
「「「うぎゃ、あああっ!」」」
「「「助けてくれぇえええっ!」」」
「「「誰かぁあああっ!」」」
「「「誰かぁあああっ! 助けてくれぇえええっ!」」」と。
絶叫をあげながら逃げ纏う姿。様子へと変貌させてしまったの。
またそんな殺伐、物々しい様子だから。覇王妃さまと胡亥姫さまも、自然と争う行為はやめて呆然としながら。健司少年が変貌した魔物を凝視続けるのだった。
◇◇◇◇◇
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